そういう、モデルなんです。

ビジネスモデル、3Dモデル、設計図、模型などの現状と動向を考察、関連書籍の紹介

移動販売/屋台ビジネスモデル(例)

屋台村

www.w-tokyodo.com

出張サービス

取引先から得たヒントを頼りに出張クリーニングを展開

そして、幾度となく試行錯誤を繰り返し、研究を重ねた結果、平成3年に、洗濯及び乾燥を現地で実施できる「カーテンランドリー車」を開発した。

このカーテンランドリー車によって、カーテンの取り外しからクリーニング、取付けまでを90分以内で提供することが可能となるとともに、労力が省かれたことによって低コスト化を実現し、平成16年9月には、この車は特許も取得した。

https://www.jfc.go.jp/n/findings/pdf/tyousa_gttupou_1412.pdf

移動販売車を活用したビジネス -小さな需要に応え活躍の場を広げる-

社会や経済が大きく変化するなか、「過疎地における買い物弱者」「元気がない地域」「オフィス街のランチ難民」など、さまざまな問題が生じている。これらを解決する手段の一つとして、近年、消費者の生活圏のなかに出向いていき店を出す移動販売車への期待が高まっている。
本リポートでは、なぜ移動販売車がこうした問題を解決する存在となりうるのか、移動販売車の特徴などを踏まえ、果たしている役割・機能について検討する。

https://www.jfc.go.jp/n/findings/pdf/tyousa_gttupou_1301.pdf

紋切り型の図書館ではもう来館者は増えない。先進的な事例や刷新の方法について提言。

ほとんどの公共図書館は*退屈*な場所ですが、民間の知恵が入るとがぜん面白くなる図書館。なぜ*退屈*な図書館ばかりになってしまうのでしょうか。
また先進的な図書館ではどういう工夫がされているのでしょうか。

スタバ併設、私語OK 「市立TSUTAYA図書館」の集客力 :日本経済新聞

顧客セグメント(CS)

  • 近隣住民、近隣通勤者
    図書館がある地域に居住する者、図書館がある地域へ通勤/通学する者。
    図書貸出カード発券の条件として想定されている伝統的な顧客。
    制限がない/弱い運用となっている場合もある。

利用者登録が必要です。東京23区内に在住の方、または通勤・通学されている方は利用者登録ができます。
登録後「図書館カード」を発行します。

利用登録は区外にお住まいの方も可能です。ただし、旅行・出張等短期滞在の方、貸出期間内に再来館できない方は除きます。

  • イベント参加客
    図書館の中または近辺で開催されるイベントに参加し、ついでに図書館に立ち寄る者。イベントに関連する書籍を図書館で借りようとするかもしれない。
    読み聞かせ会、閉架本の処分会程度なら図書館運営者の独断でも開催できる。
    カルチャースクール、フリーマーケット、コンサートなど図書館のリソースだけでできないイベントは難しい。

児童サービス

各図書館では、子どもたちを対象にお話会を行っています。また、工作会・映画会など各種行事を開催しています。 →詳しくはこちら

  • 地域ビジネス企画者
    その地域でのビジネスに特別の関心を持ち、図書館等に歴史や地域資源等を調べに来る者。
    旅行代理店/旅行雑誌社、地域ビジネスを展開する企業などがありうる。
  • 旅行者
    旅行中に図書館に立ち寄るようなヒマな旅行者はまれだと思われるが、どうしてもそこでしか読めない図書、史料、資料があるならCSになりうる。
    たぶんオタクか専門家なので、見つけたらすぐに複写し、個人でなければ著作権処理もしたいはずなのでその辺もまとめてサービスしてくれると。
    但しマーケットとしては相当ニッチなので下調査が必要。
    道路資料漁り - 詳細表示 - Yahoo!ブログ 道徒然話 - Yahoo!ブログ

主要リソース(KR)

主要パートナー(KP)

  • 異業種の指定管理者
    運営を民間の指定管理者(図書館流通センターなど)に業務委託することも多いが、既存の指定管理者には館内サービス/相互貸借ネットワークを越えて付加価値をつける能力はない。
    図書館を利用して自己のビジネスを伸ばせる異業種の企業なら、発注予算を増やさずとも自己補完できるので、自治体は発注条件を変えればよいのではないか。
  • イベント主催者
    図書館のリソースだけでできないイベントを開催できるなら差別化できる。
    既存の指定管理者や司書に、イベント主催/運営能力があるハズもないので、場所を提供するなどしてイベント主催者は探してくる。
  • 近隣施設
    図書館のリソースだけでできないサービスを提供できるなら差別化できる。
    そりゃあ所蔵本は大事かもしれないが、飲食も会話も禁止というのも思考停止と言わざるを得ない。
    汚したら弁償させればいいくらいの割り切りで。今やAmazonで1円(発送料入れても数百円)で中古本が買えるのだから。
  • 近隣の有名人
    イベントと似ているが、近隣の有名人(だった方)が時々司書をやっていたりすると、その有名人の職業に特化した相談などができて面白いかもしれない。
未来の図書館、はじめませんか?

未来の図書館、はじめませんか?

 

第1章 図面から生まれる図書館は正しいのか

もはや行政内だけで図書館の新設は企画できない。

  • 設計事務所に丸投げされると、紋切り型の図書館しかつくられない。
  • 正規職員の司書は自治体によってはほぼ存在しない
  • 博物館/美術館の学芸員も同様。ノウハウ継承できない
  • 佐賀県伊万里市民図書館は住民参加型でつくられた。

第2章 図書館の「周辺」にある、進化のチャンス

図書館は本を貸し借りするだけの空間ではない。

  • 図書館法では「レクリエーション」が目的の1つに掲げられている。
  • 読書会からのディスカッション、ビブリオバトルなども良い
  • 静寂さを極端に重視する日本の図書館は、世界的にみてもユニーク。
  • 「六本木ライブラリー」コワーキングオフィスとして使われている。

第4章 「足で見る」図書館

とにかく数を見る。本館と分館の両方を見る。

  • LRG(ライブラリー・リソース・ガイド)の「図書館百連発」
    全国の図書館の工夫を「図書館百連発」で紹介している。
    Amazonでは見つかりませんでしたがFujisan.co.jpで買えます。

ライブラリー・リソース・ガイド(LRG) 定期購読 1年

第5章 「まち」から生まれる図書館、図書館から生まれる「まち」

  • 都市総合計画で地域の課題を知ること。

第7章 「発信型図書館」のためのアイデアのつくり方

地域/市民を巻き込んだ検討の手法。

第8章 図書館の拡張

先進的な取り組み事例。

  • 本と名刺の交換会「ブクブク交換」
  • スポーツ感覚の書評会「ビブリオバトル
  • 佐賀市の図書館では、全国の自治体のガイドブックや自治体が配布のパンフレットを完備
  • 図書館はオープンデータの守護神になりうるか
    事例)東寺百合文書WEB、せとうちデジタルフォトマップ

イスラム圏でのビジネスに必須とされるハラルと周辺ビジネスについて

16億人、100兆円ともいわれる巨大なイスラム市場を狙って、食品だけでなく医薬品、外食なども進出していますが、ハラル認証の制約をクリアしないと参入することすらできません。

味の素、ネスレなど大手は現地生産ができるのでもう参入していますが、中小はまだまだです。

最近、日経各紙での記事も多く、雑誌などで特集も組まれるようになってきましたが、まったく馴染みが薄いので予習してみました。

ハラルマーケットがよくわかる本

ハラルマーケットがよくわかる本

 

HCPという支援団体による包括的な内容の入門書。
進出事例や対応事例が多めに紹介されており、ハラル対応の具体的イメージが分かりやすい点がよい。

 第1章 日本だけが出遅れている巨大マーケット

  • 現地の展示会では、日本からの出展者はいまだに自治体が中心とのこと。
    民間より自治体が目立つというのは意外です。
  • 他国の旅行会社が自国だけでなく日本のツアーも売り込んでいるとのこと。
    日本の旅行代理店は出遅れているらしい。
  • 中国・韓国のハラル認証を取得した日本風のイメージ商品が流通
    名前だけを和風にした原産地中国・韓国のパチモンです。
  • 中小企業は決定が早いので新規参入に優位
  • ひかり味噌の事例
    ひかり味噌 ハラル 売上増加」で検索(以下同様)

第2章 ハラルって何?ハラル認証とは?

  • 49ヵ国75団体を公認しているJAKIMが有名
  • ムスリムフレンドリー」というハラルを弱めたものもある
    インバウンド向けならこの程度でもいいかもしれません。
    ただし「ローカルハラル」として懸念される向きもあるようです。
  • 規模により異なる手数料表の例

第3章 ハラルビジネス戦略

  • ハラル認証取得より前に、商品群の転換/テスト販売が必要
  • 日本食品のハラル対応は遅れているので、日系スーパーでも日本食品の売上は1%であり購買層の80%は中華系
  • 参入を戸惑う主な理由6点とその対策について解説あり
  • 日本製品のイメージは欧米に比べて圧倒的に良いことを示す評価グラフ

第4章 ハラル・ハブ・マレーシアはこう攻めろ~アウトバウンド戦略~

  • ハラル認証を取得している缶詰は少ないのでチャンス
  • ハラルパークで3ヵ月生産実績を作ってから取得するのが一番早い
  • ハラルパークでは「とにかく何でも斡旋します」
  • 南薩食鳥、かとう製菓の事例
  • イオンではマグロの解体ショーをやったらバカ売れした

第5章 急速に需要が高まる国際対応~インバウンド戦略~

  • 煮る/揚げるが主流なので焼肉はウケる。焼肉屋「牛門」の事例
    豚肉以外は別にハラムではないので。
  • カオサン東京ゲストハウスの事例
  • ハラル対応自販機などもあるラーメン博物館の事例
    ブタ禁止マークのようなものが貼ってあるだけですが。
  • お土産、果物狩りなど流行りそうな7つのものを紹介
  • マレーシアのハラル産業開発公社(HDC)は東京に研修センターを設置
  • 日本アジアハラール協会はITを活用して1~2週間で取得できるようにするらしい
    8か月が2週間になるならスゴイことです。 
ハラル食品マーケットの手引き 改訂版

ハラル食品マーケットの手引き 改訂版

 

市場の6割を占めるといわれる食品のハラルにフォーカスした解説書。
製品、原材料、流通などの制約が何か詳しく分かる。
市場規模、国ごとのハラル制度の違い、FAQなどをまとめている。

第1章 イスラム食品市場

16億人、60兆円といわれるイスラム食品市場の解説。

  • 来日イスラム教徒の市場規模は、輸出と比べると小さい。
    食品企業というよりレストラン、ホテル、旅行社の関心事。
    原材料入手が難しく、利益率の高いアルコールが禁止なので、客単価を上げづらいレストランは特に厳しいようです。

  • 販売単価も日本の7割位であり採算ライン。
    ジャカルタでの価格表、インドネシア/マレーシア進出企業(大手食品)の一覧表あり。

第2章 ハラルとは何か

イスラム教の基本とハラル、ハラム、ナジス等の禁忌概念の解説。
ヒンドゥー教、仏教、ユダヤ教の食の禁忌もさらりと説明。

  • イスラム教が当然の国にはハラル制度はない。ハラルは神が決めるので本当は人間が制度を作ってはいけない建前。
    制度がある国は東南アジアを中心に数か国のみ。

第3章 ハラル制度の内容

3つの原則とルール/運用を解説。

  • サプライチェーンの全段階にハラルが要求される(Farm to Table)。
    原材料だけでなく機械、包装、輸送、保管、職員に至るまで。特に屠畜・食肉処理は要件もチェックも厳しくトラブルの元。非ハラル品/ハラル品の混流生産も難しい。
  • CEO直下に社内ハラル監視コーディネーターを置くなど、組織マネジメント要件。
    ハラル管理者はイスラム教徒が要件の場合もある。
  • ハラル方針、指針、監査制度その他10項目以上に上るハラル保証制度(HAS)の要件。
    標準実務手順書(SOP)が重要。
  • 食品衛生も規制があるが日本の食品企業ならば大丈夫だろう。
  • 食材(表あり)については豚、アルコールは派生品/添加物も含め全てハラム。
    ハラルでない動物の遺伝物質の派生品ももちろんハラム。豚に踏まれた堆肥もハラム。
  • アルコールは各国の認証機関の助言をうけるべき

 第4章 ハラル認証の手続き

マレーシア、インドネシアの制度を例に解説。
認証後も、原材料、原材料の調達先、製造プロセス/ライン変更のつど申告・審査がありうる。
認証機関は世界に122もあり、認証マークもそれだけある。

  • ざっくりした認証フローの説明/図
  • 期間:国内は2週間~1年、国外は3~6ヵ月
  • 費用:国内なら17,500円だが海外はすべての実費負担となり高額
  • マレーシア以外の国ではお布施を兼ねた高額な費用が必要
    マレーシアのハラル申請書(製品、施設)の記載事項等の一覧がある。

第5章 世界各国のハラル制度

  • 一般法で規定されているマレーシア(ハラル産業専用工業団地もある)
  • 準則主義だが運用は厳しいインドネシア
  • アルコールも売られているトルコ
  • 加工食品に厳格でないエジプト
  • ハラル制度がな不要なサウジアラビア
  • ほぼマレーシア、インドネシア互換のフィリピン、シンガポール
  • 食肉衛生/ハラル性の判断を統合したオーストラリア
  • 国際規格化の動向(OIC、CODEX、ASEAN共通規格)
  • 国レベルの相互認証、宗教機関レベルの公認(特にJAKIM)

第6章 企業にとってハラル認証の難しい点

  • ハラル性は宗教機関が決めており基準も理由も不明
  • 豚由来の派製品がきわめて便利で種類が多い
  • 制度の国際的互換性の欠如(関係図あり)
  • 原料製造企業が製造フローを開示しない

これまで読んだ中で最も図表、写真が豊富であり、運用イメージがつかみやすいのは下書。

 

 図表目次

  • 図1~図47、表1~表44
    市場、認証プロセス、コストなどのファクト情報が多いので、他書を読んだ後でも役に立つ。

第2章 東南アジアのハラル市場

  • マレーシア、インドネシアだけでなくタイのハラル認証フローも説明されていた点が珍しいか。

第3章 企業のハラル認証取得事例

  • マレーシア:日系(JOC)6社、その他3社
    イオン、キューピー、大正製薬は写真つき解説長め。ほかは数行程度。
  • インドネシア:日系(JOC)3社、その他5社
    こちらは日系以外の5社は写真つき解説長め。うち3社は匿名(化粧品、外食、包材)なので本書以外では見つけられないのかもしれない。
  • タイ:日系(JOC)4社、その他2社

第4章 ハラル認証取得の課題と対策

  • 手続き、日本側の意識の両面で課題がある。

ハラル監査・検査について特に詳しいのは下書。様々な著者による論文集。
ほとんど文字だけで図表はほとんどないが、論文なので解説は深い。 

ハラル食品の分析

  • ハラル祝品の認証に使える分析手法を8種類列挙し解説。
  • ガス・クロマトグラフィフーリエ変換赤外分光(FTIR)光度計、電子鼻(E-Nose)、示差走査熱力測定(DSC)など

脂肪と油:ハラルの観点から

  • 豚に由来する脂肪や乳化剤を検出する手段についての解説。

ハラル肉と冷凍食品:ハラルの食肉処理場、包装、保管、取扱い

  • 食肉処理について、マレーシアの基準の抄訳がある。

第4章 ハラル・ツーリズムと接客業

  • ホテルのハラル対応について、格付け(1つ星~5つ星)を定義した表があるなど、インバウンドのホテル業の方には参考になりそうな内容。

[サムソナイト] Populite ポピュライト スピナー55 機内持込可 保証付 40L 55cm 2.0kg AA4*00001 00 レッド

新品価格
¥23,436から
(2017/2/25 22:38時点)

 

〔関連書籍〕 No.1販売員は全員フツーの人でした。

電器店、百貨店、旅行代理店などのNo.1販売員を取材したインタビュー記録。
量販店でも専門店と同様に、販売員のスキルは重要。 

ビックカメラ電器店

  • 商品はカテゴリー担当販売員に任せ、自分はお客様に詳しくなる。
  • すべてのお客様について当日中にリストを作っている。
  • エアコン、電子レンジの好みを聞けば、お客様の趣味・嗜好が分かる。
  • 顧客の「タイムリミット」を必ず尋ねる

ベスト電器電器店

  • 買ってもらえるかどうかはお客様の”組み合わせ”で判断する。(持ち物ではなく)
  • エレベーターを降りてからの歩き方や仕草で買うかどうかが分かる
  • マッサージチェアに座った人は買わない

近畿日本ツーリスト(旅行代理店)

  • 雑談こそ雑談のつもりでやっては駄目(おせっかいのネタ発掘)
  • 手持ちの札(宿)を切らさない

エイチ・アイ・エス(旅行代理店)

  • 自らの旅行体験を語り、重要な緊急情報はすぐに連絡する。
  • 「おかえりなさいませコール」でリアルなナマ情報をもらう。

などなど

〔関連書籍〕 農産物直売所へ行こう

 農産物直売所についての解説や売上、設置数などのデータ例がある。

農産物を直接販売している方式はさまざま

農産物直売の方式を9パターンほど紹介し、その数/規模、課題、今後の見通しなどを説明している。

  • 市、庭先販売、施設販売、契約栽培(契約販売)、宅配販売、出張販売、インショップ・直売コーナー、観光農園・体験農園
  • 埼玉県内における各パターンの実施か所数と参加農家数、販売額の推移表(平成3、8、13、16、19、20年度の数値)

農産物直売所の設置数と売上額

  • 4つの調査機関による、調査結果(4つ)を紹介
  • 全国における農産物直売所の設置数推定
  • 直売活動総売上は20年度で1兆円
  • 経営主体や設置目的による分類とそれぞれの特徴
  • 農家の参画方式いろいろ
  • 顧客ターゲットによる違い(地元、近隣都市、観光客)

付録として、全国農産物直売所ガイドで1000店を紹介。

農産物直売所 売り上げアップの秘訣

農産物直売所 売り上げアップの秘訣

 

 

〔関連書籍〕 陳列の教科書、販促の教科書

レジ前店舗内動線分析による売上改善を考えるさいに必須の陳列の常識を学習できる。
売店において効果を最大に引き出す陳列手法を60個以上解説。
手法ごとに見開きで完結するレベルの説明となっている。

陳列の教科書 (1 THEME×1 MINUTE)

陳列の教科書 (1 THEME×1 MINUTE)

 

売り場や棚について

  • 01:売り場の「核」になる場所を解説(ゴンドラエンド、平台、レジ前)
  • 04:目線の「高さ」で運用を分類(ディスプレイ、ゴールデン、ストックスペース)
    とくに150cmをゴールデンラインと呼ぶらしい。

さまざまな陳列の運用について

  • 11:前出し
    商品が売れたために空いた前面スペースに、後ろの商品を移動させて品切れ感をなくす。基本。

    f:id:tombi-aburage:20141214085622p:plain

  • 61:サンプル陳列
    陳列中の商品ロス(汚れ等)を防ぐため、サンプルを置く。基本。
  • 46:カラーコーディネート陳列
    多色展開の商品について、縦方向はサイズ、横方向はカラーで陳列。基本。
  • 42:POPだけ陳列
    商品が売れたために空いたスペースに、POPを陳列して購買客の興味を引き、次回に期待する運用。
  • 36:サンドイッチ陳列
    売れない商品を、売れる商品の間に陳列する。他の手法と競合するような気はするが、売り切るために試す価値はあるかもしれない。
  • 24:通路正面陳列
    通路の正面突き当たりに目立つ演出をして引き込む。棚ではなく、店舗レイアウトレベルの工夫。
  • 19:時間帯別陳列
    時間帯ごとに演出を変えていく。客層分析ができていればできる運用。
    棚、店舗など様々なレベルの工夫。

同じシリーズの本。販促の中でも、店頭における伝統的な手法でのリアルな販促がカバー範囲。流し読みできるレベル。

1見開きあたり1トピック構成で、販促の基本について説明している。
本書は入門レベルの本なので、各トピックは基本の基本レベルではあるが、
カバーされている範囲はそこそこ広いので参考にはなる。  

顧客セグメント

  • 04 「どんなお客様」に来て頂くかを決める
    客層について、考えるべき10の要素(基本5つ、個人5つ)を例示
  • 41 「利用イメージ」を分かりやすく伝える
    利用イメージが湧かないと買えない
  • 06 「決裁者は誰なのか」を見極める
    「つかうお客様」(利用者)と「決めるお客様」(決裁者)は別

おもに店頭販促

  • 17 「店頭POP」で効果的なアピールを
    一人では、子供やペット連れでは入りづらい心理的障壁を解消など
  • 18 「店頭ディスプレイ」で興味をそそる
    「動き」と「顔」が効果大とのこと
  • 23 「店頭販売」で購買率アップ
    「持ち帰り専用窓口」や持ち帰りやすい「セット」を用意するなど
  • 24 お店に入らなくても持ち帰るモノを準備
    ショップカード(デザイン例あり)やニュースレターなど
  • 21 店内へ誘導する「しかけ」を作
    る足あとで「道しるべ」、試用/試食、「気になるひと言」など

おもに店内販促

  • 34 「ランキング」表示で悩まず買える
    人気商品ランキング、選び方が分かる一覧、「買う理由」など
  • 35 「○○セット」「○○限定」のしかけ売り
    防災用品、鍋セットなどの事例で説明。限定には理由の説明をつけること
  • 36 「触れる」ことで心が動く
    上野動物園、こんにゃく石けんの事例
  • 37 「目の前」の演出で強く印象に残す
    シュークリーム屋、レストランの事例

おもに来店/リピート率向上

  • 08 「買うかどうか」の判断回数を増やす
    キャンペーンの最初の2週間を「早期割引期間」に設定し2回に増やすなど。
  • 48 「ポイントカード」をひと工夫
    ゴールに「意味」を込める、カードの形で差別化を図る
  • 51 「お礼状」でお客様の心をつかむ
    「3日以内」の心遣い
  • 55 「もう一度」必ず来店する仕組み
    「モノを預かる」「モノを貸し出す」という視点
  • 63 印象に残る「おみやげ」を渡す
    「おみくじ」「ミニレシピ」などを例示
  • 64 「持ち帰りたくなるモノ」を準備する
    自作したものは持ち帰りたい、など
  • 47 「クーポン券」の効果的な使い方
    反響が良くないからといって、何も考えず割引率を高くしたりするのはやめよう
  • 62 「DM」作成のポイント
    4種類(休眠目覚ましDMほか4分類)のDMを使い分ける

店頭販促の典型的なツールであるPOPについて、その分類(11種類)、用法、書き方などを指南。

すぐ分かるPOPハンドブック

すぐ分かるPOPハンドブック

  • 作者:中山 政男
  • 発売日: 2012/11/16
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

1種類のPOP広告につき、デザインサンプルや店舗への設置イメージを示して説明している。結果としてのデザイン(札、文字)や設置イメージについては、図版も多数あって分かりやすい。
反面、字を描く場合の筆づかいなど、描き方の手順についてはあまり説明がない。
パソコン利用の説明も一応あるが、基本は手作りベース。

11種類あるPOP広告

  • 品名・プライスカード(棚カード)
  • 価格訴求型プライスカード(セールPOP)、コピー入りセールPOP
  • ショーカード(商品説明カード)
  • コピーベルト・スポッター
  • 売場案内・カテゴリー(商品)スポッター
  • コーナー表示・タイトルPOP
  • イベント情報
  • のぼり
  • 季節・歳時情報
  • 店からの告知
  • 電子棚札

文字の描き方について

  • 数字の書き方としては、中山式なる方式を紹介
  • タイトル用文字の描き方、ワク文字の描き方を解説

〔関連書籍〕 移動者マーケティング、ミステリーショッパー・マーケティング

移動者マーケティングは、特に移動シーンに特化したコンシューマー・インサイトマーケティングを論じたもの。

ミステリーショッパーマーケティングは、お客様目線で店を評価して改善指導するミステリーショッパー(覆面調査員)の手法を紹介。

移動者マーケティング

移動者マーケティング

 

 前半100ページくらいはJRの我田引水さが目立つ珍妙な簡易ペルソナ・ケース説明、移動者の心理と行動を調査したデータの説明、移動者マーケティングの仮説となっている。

後半にはインタビューや手法の説明があり、特に移動シーンに特化したコンシューマー・インサイトの手法として参考にはなる。

  • 移動という場面(シーン)の前後や途中で生じる気分・心理の変化やニーズには一定の傾向がある。
  • 価値観や購買心理などサイコグラフィックなセグメンテーションよりも、場面(シーン)などTPOによるセグメンテーションの方が横断性があるため、マーケティングのターゲットを特定しやすい。
  • 移動という場面(シーン)を分析してマーケティングすれば効果がある。

と主張。
「ショッパー・マーケティング」などを併読するとよいと思う。

ショッパー・マーケティング

ショッパー・マーケティング

  • 発売日: 2011/10/04
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

お客様目線で店を評価して改善指導するミステリーショッパー(覆面調査員)の手法を紹介。

ミステリーショッパー・マーケティング

ミステリーショッパー・マーケティング

  • 作者:本多 正克
  • 発売日: 2006/02/16
  • メディア: 単行本
 

店舗に対する改善指導の内容自体はありきたりであり、参考にならなかったが、

お客様目線で店を評価して改善指導するミステリーショッパーのワークスタイルはよく分かった。
素人向けではあるが「店舗戦略診断表」「セブンマップ重点強化診断表」などは店舗の簡易診断に活用できるかもしれない。

売上方程式の読み方

売上=来店客数 × 買上率 × 購買点数 × 買上単価

といった式があるが、何をどう分解しても必ずお客様が存在する。

来店「客」数 × (お客様の)買上率 ×(お客様の)購買点数 ×(お客様の)買上単価

しかもお客様は変化している。

お客様の違いに気づかなければ「満足」はない

それぞれの層によって評価の視点は全く異なっている。

  • 見込み客(お店に一度も来たこともない)
    看板、他店との違い、ちらし
  • 新規客(一度お店に来て利用した新規客)
    内装
  • 固定客(お店のファンでよく来店する固定客)
    より細かい部分(あいさつされた)、愛用品が品切れ

まずはこの3種類に分け、さらに固定客上級、中級に分けて対応すべき。

自店・自社の戦略診断

「店舗戦略診断表」があり、

こだわり戦略、エキサイティング戦略、還元戦略、プラン・ドゥ・シー戦略、オンリーユー戦略、ネットワーク戦略、タイム戦略、五感戦略

のどれかに行きつくようになっている。

自店・自社の重点ポイント診断

セブンマップ重点強化診断表があり、

顧客、運営力、社員、プロセス、環境、商品、数値

のレーダーチャートで分析できる。

動線データの分析によるアクセサリーショップの改善

改善前、改善過程(10日後)、POSデータとの連動による改善(30日後)の3つに分けて図解されている。