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Wimax2利用時に、電波が届かない部屋を無くしたいならPLC通信がオススメ

コロナになって真価を発揮

自宅内での通信環境改善の手段としてはマイナーであり、あまり知られていないと思われる電力線(PLC)通信。面白半分で購入したが、それほど使わなかったのでお蔵入りにしていたが、コロナ下では一転、愛用品となった。

課題 

Wimax2を自宅で利用しているが、自宅内で無線(Wifi)の電波が届かない、または弱い部屋があって困っている。

前提

ホームネットワーク(自宅内LAN)からインターネット(公衆WAN)への接続は、無線接続(Wimaxルーター経由)となっている。

例えば

のような Wimax 通信プロバイダと契約していて、例えば

Speed Wi-Fi NEXT W05 UQ WiMAX版 GREEN

Speed Wi-Fi NEXT W05 UQ WiMAX版 GREEN

 

のような Wimaxルーターを使っており、

このルーターに対して、パソコンやスマートフォンスマホ)を 

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※ f:id:tombi-aburage:20190409004515p:plain は、Wimaxルーターのネットワーク名(SSID

のように無線(Wifi) で接続することでインターネットを利用している。

課題の背景

  • Wimaxルーターは電波状態が最も良い(アンテナ4本)窓際に置くことが多い。
  • この場合、置き場所から離れた部屋ではWimaxルーターに対して無線(Wifi)で接続ができない、または速度が遅くなる。 
  • 特に冬場・夏場は扉や襖を閉めるので、無線(Wifi)の電波が届きにくい。 

対策 

  •   電力線通信(PLC)で有線LANを構築する
    家庭内の全ての部屋に張り巡らされている電気の配線を、ホームネットワーク(自宅内LAN)の回線として活用する通信方式。コンセントはどの部屋にでも必ずあるので接続に不自由はなく、
    扉など遮蔽物の影響を受けない。 

のようなPLCアダプターと、Wimaxルータークレードル(別売)を利用する。

UQコミュニケーションズ Speed Wi-Fi NEXT W05専用クレードル HWD36PUU

UQコミュニケーションズ Speed Wi-Fi NEXT W05専用クレードル HWD36PUU

 

 ※クレードルは利用している Wimax ルーターの機種を調べ、対応しているものを購入すること(互換性がないので)

評価結果

実際に購入した。南側のリビング(親機、小さい方 TL-PA4010)と、北側の洋室(子機、大きい方 TL-WPA4220)間をPLC接続にしてみたら、問題なく繋がった。

  1. クレードルWimaxルーターを載せる
  2. クレードルとPLCアダプターの親機をLANケーブルで接続する
  3. PLCアダプターの親機をコンセントに挿す
  4. PLCアダプターの子機をコンセントに挿し、親機とペアリングする
  5. PLCアダプターの子機に無線(Wifi)または有線LANで接続する

アダプタのLED表示について

どうなっていれば正しい状態なのか、マニュアルでは分かりにくかったため、親機と子機のペアリングには少し手間取った。(ペアリングのボタンを長押ししすぎて、ペアリングがリセットされたりして少々ハマった。)

正常に稼働している時のLED表示は、以下のとおり:

  • 親機のLEDは3つとも緑に点灯
    PLCアダプターはコンセントに直接差し込むものなので、電源LED(〇に縦棒のスイッチアイコン)が点灯しないという事態はさすがにおきないだろう。
    電力線通信(家アイコン)のLEDが点灯していないときは、おそらくは子機とのペアリングに失敗しており、電力線通信が起動していない。同じコンセントまたはテーブルタップに親機と子機を隣り合わせで並べて、再度ペアリングからやり直すこと。
    有線LAN(長方形を3つ線で繋げたアイコン)のLEDが点灯していないときは、親機からルーターへのネットワーク接続が確立していない。LANケーブルの差し込み具合や、ルーターの電源を確認すること。
  • 子機のLEDは、電源LED、電力線通信の2つは緑に点灯している。残りの2つのLED(有線LAN、無線 Wifi)は、アダプタと利用者端末との間でネットワーク接続が確立していれば緑に点灯する。(有線LANを使っていないならば、有線LANのLEDは緑に点灯しなくて差し支えない)

ペアリングに成功した後、PLCアダプタを親機・子機ともに一旦コンセントから外して、また両方とも挿し直した場合のLED表示は、以下のとおり:

  • 親機・子機ともに、通電しているコンセントに挿して数秒以内に、電源LED、電力線通信LEDの2つが緑色に点灯する。
    f:id:tombi-aburage:20190411073903j:image
  • 上記2つのLEDより5~6秒くらい遅れて、子機の無線 WifiのLEDが緑色に点灯する。
  • 子機だけをコンセントから外すと、10秒くらい遅れて、親機の電力線通信LEDも消灯する。さらにしばらく放置すると、電源LEDも消灯する。
  • 親機からルーターへの有線LAN接続を切断すると、親機・子機のLEDは不可解な挙動をする。電力線通信LED、電源LEDすらも消灯することがある。
    おそらくは省電力モードに入っているのだろう。
  • 有線LANのLEDは、ネットワーク接続に成功していれば緑色に点灯する。
    たんにLANケーブルだけ挿していても、ネットワーク接続が確立していなければ、点灯することはない。

レグザリンク・シェアには失敗

電力線通信には成功したものの、南側リビングの Regza C310X と、北側寝室(洋室)の Regza 32R1BDP をレグザリンク・シェアで接続することには失敗した。

https://www.toshiba.co.jp/regza/lineup/c310x/images/top_main_img01.jpg

https://www.toshiba.co.jp/regza/link/image/share/image_interst_g2.jpg 

https://www.toshiba.co.jp/regza/lineup/r1bdp/images/concept_img_main.jpg

出典:何れも、東芝映像ソリューション

東芝のレグザリンクのサイトで R1 がレグザリンク・シェアに対応と書いてあったので、Regza R1BDP も Regza R1 と同様の扱いだと思ったのだが、BDP はブルーレイディスクが付いている代わりにレグザリンク・シェア(DLNA 対応)はしていなかったというオチだった。

両方のマニュアルをダウンロードして、じっくり見比べてみると、R1BDP の準備編マニュアルのほうには、レグザリンク・シェアに関する説明が確かになかった orz

まあ10年位前のレグザ(時価5千円以下)なので、もし繋がったら奇跡レベルだが。

ということで、せっかく購入したPLCアダプタは、別の用途が必要になるまでお蔵入りとなった。数年前と違って、安かったからいいけど…

その他の対策案