新規事業のプロジェクトは、既存事業にドップリ漬かって染まった
チームメンバを洗脳...もとい育てながら、進めていくことになります。
ですので人材育成とプロジェクト運営が分離できません。
ビジネスコンセプトやビジネスモデル(仮説)を考える楽しい作業が
終わると、不足する要員スキル、露見するリスク、変動するスコープを
コントロールしながらプロジェクトを実際に実行する苦しい段階となるが、
その段階で必要になる
- ビジネスありきの新規ビジネス(新規事業)のマネジメント
- チームの力を引き出すコーチング
についての説明が半々となっている。
新規ビジネス(新規事業)プロジェクトには、各分野で有能ではあるが
動きとしてはバラバラな寄せ集められた人材を活かすためのコーチングは、
通り一遍のマネジメントよりも重要なので、この組み合わせで
書籍化しているのは面白いと思う。
PMBOK、PMO、プロジェクト管理ツールなどといった伝統的な
プロジェクトマネジメントについての説明はほとんどない。
この意味で書名の主タイトルは多分適切ではなく、サブタイトルの
ほうが本書の内容を示している。