そういう、モデルなんです。

ビジネスモデル、3Dモデル、設計図、模型などの現状と動向を考察、関連書籍の紹介

〔関連書籍〕 陳列の教科書、販促の教科書

レジ前店舗内動線分析による売上改善を考えるさいに必須の陳列の常識を学習できる。
売店において効果を最大に引き出す陳列手法を60個以上解説。
手法ごとに見開きで完結するレベルの説明となっている。

陳列の教科書 (1 THEME×1 MINUTE)

陳列の教科書 (1 THEME×1 MINUTE)

 

売り場や棚について

  • 01:売り場の「核」になる場所を解説(ゴンドラエンド、平台、レジ前)
  • 04:目線の「高さ」で運用を分類(ディスプレイ、ゴールデン、ストックスペース)
    とくに150cmをゴールデンラインと呼ぶらしい。

さまざまな陳列の運用について

  • 11:前出し
    商品が売れたために空いた前面スペースに、後ろの商品を移動させて品切れ感をなくす。基本。

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  • 61:サンプル陳列
    陳列中の商品ロス(汚れ等)を防ぐため、サンプルを置く。基本。
  • 46:カラーコーディネート陳列
    多色展開の商品について、縦方向はサイズ、横方向はカラーで陳列。基本。
  • 42:POPだけ陳列
    商品が売れたために空いたスペースに、POPを陳列して購買客の興味を引き、次回に期待する運用。
  • 36:サンドイッチ陳列
    売れない商品を、売れる商品の間に陳列する。他の手法と競合するような気はするが、売り切るために試す価値はあるかもしれない。
  • 24:通路正面陳列
    通路の正面突き当たりに目立つ演出をして引き込む。棚ではなく、店舗レイアウトレベルの工夫。
  • 19:時間帯別陳列
    時間帯ごとに演出を変えていく。客層分析ができていればできる運用。
    棚、店舗など様々なレベルの工夫。

同じシリーズの本。販促の中でも、店頭における伝統的な手法でのリアルな販促がカバー範囲。流し読みできるレベル。

1見開きあたり1トピック構成で、販促の基本について説明している。
本書は入門レベルの本なので、各トピックは基本の基本レベルではあるが、
カバーされている範囲はそこそこ広いので参考にはなる。  

顧客セグメント

  • 04 「どんなお客様」に来て頂くかを決める
    客層について、考えるべき10の要素(基本5つ、個人5つ)を例示
  • 41 「利用イメージ」を分かりやすく伝える
    利用イメージが湧かないと買えない
  • 06 「決裁者は誰なのか」を見極める
    「つかうお客様」(利用者)と「決めるお客様」(決裁者)は別

おもに店頭販促

  • 17 「店頭POP」で効果的なアピールを
    一人では、子供やペット連れでは入りづらい心理的障壁を解消など
  • 18 「店頭ディスプレイ」で興味をそそる
    「動き」と「顔」が効果大とのこと
  • 23 「店頭販売」で購買率アップ
    「持ち帰り専用窓口」や持ち帰りやすい「セット」を用意するなど
  • 24 お店に入らなくても持ち帰るモノを準備
    ショップカード(デザイン例あり)やニュースレターなど
  • 21 店内へ誘導する「しかけ」を作
    る足あとで「道しるべ」、試用/試食、「気になるひと言」など

おもに店内販促

  • 34 「ランキング」表示で悩まず買える
    人気商品ランキング、選び方が分かる一覧、「買う理由」など
  • 35 「○○セット」「○○限定」のしかけ売り
    防災用品、鍋セットなどの事例で説明。限定には理由の説明をつけること
  • 36 「触れる」ことで心が動く
    上野動物園、こんにゃく石けんの事例
  • 37 「目の前」の演出で強く印象に残す
    シュークリーム屋、レストランの事例

おもに来店/リピート率向上

  • 08 「買うかどうか」の判断回数を増やす
    キャンペーンの最初の2週間を「早期割引期間」に設定し2回に増やすなど。
  • 48 「ポイントカード」をひと工夫
    ゴールに「意味」を込める、カードの形で差別化を図る
  • 51 「お礼状」でお客様の心をつかむ
    「3日以内」の心遣い
  • 55 「もう一度」必ず来店する仕組み
    「モノを預かる」「モノを貸し出す」という視点
  • 63 印象に残る「おみやげ」を渡す
    「おみくじ」「ミニレシピ」などを例示
  • 64 「持ち帰りたくなるモノ」を準備する
    自作したものは持ち帰りたい、など
  • 47 「クーポン券」の効果的な使い方
    反響が良くないからといって、何も考えず割引率を高くしたりするのはやめよう
  • 62 「DM」作成のポイント
    4種類(休眠目覚ましDMほか4分類)のDMを使い分ける

店頭販促の典型的なツールであるPOPについて、その分類(11種類)、用法、書き方などを指南。

すぐ分かるPOPハンドブック

すぐ分かるPOPハンドブック

  • 作者:中山 政男
  • 発売日: 2012/11/16
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

1種類のPOP広告につき、デザインサンプルや店舗への設置イメージを示して説明している。結果としてのデザイン(札、文字)や設置イメージについては、図版も多数あって分かりやすい。
反面、字を描く場合の筆づかいなど、描き方の手順についてはあまり説明がない。
パソコン利用の説明も一応あるが、基本は手作りベース。

11種類あるPOP広告

  • 品名・プライスカード(棚カード)
  • 価格訴求型プライスカード(セールPOP)、コピー入りセールPOP
  • ショーカード(商品説明カード)
  • コピーベルト・スポッター
  • 売場案内・カテゴリー(商品)スポッター
  • コーナー表示・タイトルPOP
  • イベント情報
  • のぼり
  • 季節・歳時情報
  • 店からの告知
  • 電子棚札

文字の描き方について

  • 数字の書き方としては、中山式なる方式を紹介
  • タイトル用文字の描き方、ワク文字の描き方を解説