宇宙征服ものシミュレーションゲーム(いわゆる4X)。最新版は3であり2は型落ち品だが評判はとてもよかった。 2022年に4を出す予定らしくベータテスト中。
なお GalCiv3 については、発売当初は見栄え以外 GalCiv2 との違いが感じられないと不評だったが、DLCが揃った 2022年現在は評判が回復したようだ。
Ultimate Editionとは?
- Galactic Civilizations II: Dread Lords
- Dark Avatar
- Twilight of the Arnor
という3つの拡張を含む最新バージョン。
Galactic Civilizations IIIが出ているので、これ以上の拡張はたぶん出ないだろう。
タブレットでもプレイは可能
画面がせまいので快適とはいえないがプレイは可能。
Steamオーバレイはオフに
[Shift]-[Tab]を押さない限り消えないオーバレイが、右下のボタン領域の上に邪魔するように表示される。これを消すためには、Steamの設定を変更する。
[Settings] - [In-Game] - [The Steam Overlay] の
Enable the Steam Overlay while in-game のチェックボックスを外す。
第一印象
学習しやすい
- 動画のチュートリアルがそろっており、スタートしやすい。
- 字だらけのマニュアルを精読したり、自分でYouTube動画などを探し回る必要もない。
すべてのゲームが見習うべきである。
とくにSword of the Stars IIあたりは爪のアカを煎じて飲むべし。
はじめに、最初のゲーム、最初のターン、研究開発、植民地管理、銀河を見回す、殖民、経済政策、艦船の建造、艦船の設計管理、艦船の設計、外交交渉、交易、宇宙基地の建設、侵攻、艦隊の編成、艦隊の戦闘、中継ポイント、種族のカスタマイズ
キャンペーン
- ランダムマップだけでなく、キャンペーンも3つある。
操作性と進行
- 操作性は普通。戦闘は自動解決なので進行早い。内政はマイクロマネジメントが多く進行遅め。
- プレイを開始するといきなり、このゲームの中で最も分かりづらく、操作性が最悪な技術開発 research 画面が開くので戸惑う。
戦略シミュレーションでは、普通は最初に地図と最初のユニットが表示され、周辺探索から始めるのになぜ技術開発から入るのか意味が分からない。
後でも直せるので、とりあえずDoneボタンを2回くらい押せば、探索が始められる。 - 艦 ship を複数選択して右クリックすると艦隊 fleet にまとまる、植民船 colony ship で惑星を右クリックすると入植、貨物船 freighter で他国の惑星を右クリックすると交易路確立など直観的に分かりやすい
見た目
- クオータービュー 2.5Dの星図画面で、惑星や艦隊(艦船)のアイコンも大きくハッキリしており見やすい。
顔グラは微妙
地球連合 Terran Alliance の女性リーダー Jenna Casey。
男性リーダーのほうも微妙。
Stardockアカウント認証が別に必要なのはウザい
- メールアドレス、パスワード、シリアル番号を登録しなければならない。
もっともちゃんと動くだけ、UbiSoftのクソアプリよりましだが... - 最近は Steam ログインもできるようになったので楽にはなった
勝利条件は?
悪玉 Dread Lords を倒すキャンペーンでは、キャンペーン中のマップごとに勝利条件が設定されており、たいていの場合はマップ内の特定の星系を支配することが条件になっている。
キャンペーン
拡張の数に対応して3つのキャンペーンがある。
- ひとつのマップを攻略すると技術開発も艦隊戦力もすべてリセットされ、持ち越すことはできない点に注意。
- 同盟国がチーム設定されていることが多い。早い段階から気前よく技術を交換してくれるので、外交はこまめに行う。
- 次のマップに進むと、前のマップは関係ない。勝利条件となっている惑星を穏便に占領する必要はなく、破壊的に侵略しても問題ない。
戦略はターン制、戦闘は自動解決
オリジナル艦の設計も可能
- 船体を選び、兵装やモジュールを配備してオリジナル艦を設計できる。
とはいえ兵装はミサイル、レーザー、質量弾の3系統であり、防備もそれらに対応した3系統なので、勝負はじゃんけん的な単純さ。 - さまざまな装飾を施して、外形を好みの形状に仕上げることができる。
種族
Dread Lord ベースのチュートリアルでは10種類との説明だったが、12種類あるようだ。
指揮官や大臣はいない
そのかわりプレイの開始前に、自国の特徴をカスタマイズして修正をつけることができる。
- 種族本来の能力
に加え、プレイヤーは
- 政党の選択
好戦派の政党を選べば、戦闘時の修正が増加するなど
好戦派だと武装:+10%、防衛:+10%、兵士:+15%
なお人類の場合、種族本来の能力として優れた外交 Super Diplomat がある。
そのあたりの修正がもろもろ積みあがって
武装:+20%、防衛:+30%、速度:+10%、軍需生産:-10%、外交:+30%、兵士:+30%、交易路:+1本、運:+25%、勇気:+25%、兵站:+6% - 能力のカスタマイズ
交易路の数を増やし、交易の効果を高めるなどを行える。
とりあえず何をすればよいか?
技術開発 research
技術ツリーが3系統あるが、比率が設定されていて同時並行で進むわけではなく、どの系統の次の技術を研究開発するか1つだけ選ぶ方式となっている。
- まずはセンサー Sensors を目指す *キャンペーン以外
星図のそこかしこに散らばるアノマリー Anomaly を拾うと様々な特典があるのだが、拾うためには探査モジュール Survey Module を搭載した艦船を建造しなければならない。
まずは、その前提条件となるセンサー Sensors 技術を目指して開発する。
人工重力 Artificial Gravity、Interstellar Construction をまず開発する。
- 惑星侵攻 Planetary Invasion と後続技術
これがないと敵の惑星を攻略できない。
探索 exploration
- 星系と惑星のおよその所在地については、画面右下の小地図で分かっているので、そこへ艦船を向かわせて星系や惑星の正体を明らかにしていく。きわめて普通。
- 艦隊は未探査の惑星のあるマス目に入ることはできない。脇道に避けて移動させる必要がある点には違和感がある。
殖民 colonization
- 殖民船を建造して、居住可能な惑星に突っ込ませる。惑星の質が高いほどよい。
きわめて普通。地球人 Terran で開始した場合、最寄の火星にいきなり入植できるが、土地タイルが5つ位しかない質の低い惑星なので他の惑星にした方がいい。 - 出航するさいに乗船させる人口をわざわざ設定するという点は異色かもしれない。なお植民すると、植民船は消滅する。
建設/生産 construction
- 惑星上の施設については、惑星の画面を開くと、施設を建設できる土地のタイルが表示される。
土地タイルに特殊地形を示すマークがついている場合があり、その場合にはマークに対応した施設を建設すると効率が良い。
- 造船は、各惑星の宇宙港 Starport で一隻ずつ建造していく方式。
惑星の全体出力を研究・社会・軍事に比率で配分する方式のため、軍事の比率を増やせば造船の速度は上がる。 - 宇宙基地 star base は軍事・交易・影響の3種類があり、建設船に命じて、深宇宙に建設することができる。
建設船を何度も送り込むことで、その宇宙基地に部材を追加して強化することができる。 - 資源基地 resource base は、建設船に命じて建設することができる。
鉱物資源の種類とか市場価格とかはなく、単純に経済力に加算される。 - 宇宙鉱夫 space miner を小惑星帯に送れば採鉱基地を建設できる
なお宇宙鉱夫は植民船に安価にアップグレードできる
外交 diplomacy
- 外交交渉の方法は、きわめて普通。敵国のスパイについては、違う仕組みになっており諜報ポイントに経済力の一部を振り向けないとおこなえない。
- 交易技術を開発して貨物船 freighter を送り込むことで、交易路 trade route を確立することができる。
惑星の攻略 Planetary Invasion
ちゃんと地上戦をして勝たないと惑星が陥落しない仕様となっている。
- まず惑星の攻略 Planetary Invasion 技術を開発する。
後続の技術を開発すれば、惑星の攻略に使える戦術が増える。とくにMass Driverは、惑星を損傷する副作用はあるが強力。 - 兵員輸送船を作り、陸軍を載せて出航する。
- まず惑星の軌道上にいる艦隊をすべて撃破し、制空権を確保する。
- 惑星には敵の陸軍が待ち構えている。兵員輸送船を惑星に突っ込ませると、およその勝算(オッズ)が表示される。技術開発をしていれば攻略に用いることができる戦術が選択できる。
- 戦術を選択して確定すると戦闘が始まる。双方の陸軍がオッズに従って減殺されていく。
敵の陸軍がいなくなるまで突入を繰り返す。
- 一つの艦隊に配備できる兵員輸送船の数には限界があるので、たいてい一回で勝負はつかない。兵員輸送船団をたくさん用意しておき、敵を全滅させるまで次々突っ込ませる。
- Mass Driverは、攻略に成功しない限りは惑星を損傷させない。したがって、たぶん勝てない最初の数回の攻撃はオッズの良いMass Driverで痛めつけておき、後半で通常攻撃を使って攻略完了させるとよい。
マニュアルはどこにあるのか?
ゲーム起動画面からチュートリアル動画を参照でき、これでほとんど分かる。
とはいえマニュアルも見たいわけだが、なぜかSteamコミュニティからはダウンロードできず、ゲーム起動画面からも参照できない。
マニュアルはゲームフォルダに入っており、例えば以下のような場所に保存されている。
C:\Program Files (x86)\Steam\SteamApps\common\Galactic Civilizations II - Ultimate Edition\GalCiv2manual
なお、これはGalciv2に限った話ではなく、他のゲームについても大抵はそうなっている。
もともとはデジタルダウンロード販売ではなく、CDーROMパッケージ購入だったゲームが多く、マニュアルはCD-ROMに入っていることが普通だった時代の名残だろう。
Galactic Civilizations II: Dread Lords - Wikipedia
初版のDread LordsについてのWiki。ゲームの特徴がざっくり説明されている。
評判は4Xゲームの中でもトップレベルだった。
新しすぎるPCだと起動しない?
2022年に、4~5年前に組んだデスクトップPCで起動しようとしたところ、
ビデオドライバーが古すぎる
という故なき非難を受けた。古いのはお前の方だろ!
しかし完全に無視すれば続行できた。