どういうゲームか?
自分はダンジョンの主となり、各所に罠を仕掛け、モンスター(ミニオン)を率いて、ダンジョンに攻めて来る人間たちのヒーローを撃退する。いわゆるタワー・ディフェンス。
通常はプレイヤーが正義のヒーローとなってダンジョンを攻めたり、モンスターを倒すわけだが、真逆なところが面白い。
昔ヒットした ダンジョンキーパー - Wikipedia を懐かしむファンによるクラウドファンディング Kickstarter の資金で開発された後継作であり、基本的なゲームデザインは維持されている。
別の(正統な)後継作としてダンジョンキーパー3 Dungeon Keeper 3 があるが 、WFTO とは別の版元による、別のディストリビューションである。よく似ているが。
英語 Wiki にレファレンスがある。
勝利条件
心臓部であるダンジョン・コア Dungeon Core を破壊されないように守り切ること。
最終的には、敵のダンジョン・コアに相当する封印 Inhibitor だとか地上からの入り口 Overworld Gateway だとかを破壊しにいくことになる。
キャンペーン
標準では3つのキャンペーンが用意されている。
キャンペーン用の地図はきれいなグラッフィックだが、一本道である。
1つめの地上への戦い War for the Overworld キャンペーンの前半は、チュートリアルも兼ねている。
モンスター(ミニオン)たち Minions
某ディズニーのように可愛らしくはなく、キモカワである。
労働者 Worker は、ダンジョンの壁を掘ったり、資金や重傷者を運んだりする。
戦闘力はほぼ無いが、こいつらがいないと何もできない。
通常ならば4体までだが、魔法を使って水増しすることもできる。
より効率的に働かせる技術などもある。
白兵戦系のモンスターの1種、ナーリング Gnarling。
兵舎 Barracks があると、引き寄せられてくる。
僧侶系の1つ、カルティスト Cultist。
図書館 Archive があると、引き寄せられてくる。
図書館で技術研究開発者として働いている間、技術ポイントに相当する罪 Sins を生み出す。
この罪が貯まると上位の技術がアンロックされ、
- 建物・施設、ミニオン、魔法
などが使えるようになっていく。最初は罪0ポイントなので下図のように何も使えないが、罪ポイントが貯まると枠内に使える建物・施設、魔法、ポーション、儀式その他の品揃えが表示される。
これはチュートリアルの例なので、貯めた罪ポイント以上にアンロックされているが、下の方の枠内に表示されているる。
このほかに工房 Foundry で罠の部品を鍛造するミニオンなどもいる。
間に合わないときは魔法で鍛造 Forge する
彼らはヒューマノイドではないので、死んでも労働者に運んでもらえず復活はしないが、獣の住処 Beast Den に生まれてくる。
ミニオンにはレベルがあり、平時の訓練・活動や戦闘によって経験値が貯まるとレベルアップする。
ヒーローたち
自分が悪の親玉なので、この場では相手はヒーローだということにしておく。
基本的に人類かドワーフなので顔グラはミニオンよりインパクト薄いが、キモカワなテイストで統一されている。
攻める側も守る側もやることは同じなので、モンスター(ミニオン)と同じような役割別のユニット構成となっている。
穴掘りドワーフ Sapper。
白兵戦系のテンプル騎士団 Templar。
そのまんま僧侶 Priestess。
弓兵 Huntress。
いろいろ種類はあるが、いったん攻め寄せてきたら、誰であろうとあまり関係ない。
ただ倒すのみ。
地図および地形
ダンジョンの敷地内のほとんどの区画は、労働者が掘ることで開削できる。
たまに掘れないくらい固い岩盤や、特殊な地形がある。
飛行できないミニオンは通れない谷間 Chasm とか、
橋 Bridge を架けないと通れない水 Water とか、
聖められてしまっているため、支配 claim できない地形とか。
強化 [Fortified] された地形は、労働者には掘れない。
爆薬 Underminer を作って起爆すれば吹き飛ばせる。
掘るよりも面倒くさいが、埋め戻すこともできる。
建物・施設
重要な建物・施設はダンジョンの地図上に初期配置されているのを見つける必要がある。
ミニオンを地獄(?)から連れてくる Underworld Gateway は、多分ダンジョン・コアの次くらいに重要な建物である。
自分で作れるので Underworld Gateway ほど貴重ではないが、Beast Den というのもある。
鈴木土下座衛門が連れてこられた。ヒマなときは偵察するらしい。
ペースは遅いが無限に金を採掘できる金塊の神殿 Gold Shirine も外せない。
中央部をクリックすると採掘が有効になり、労働者が張り付いて掘る。
周りを偵察できるだけの、大して役に立たない神殿とかもある。
初期配置されていないものは、自分で労働者に建設させねばならず、当然ながら資金・時間・場所を要する。
採掘した金(資金)は最初はダンジョンコアの周りに置かれるが、足りなくなった場合や採掘場所がコアから遠すぎるときには、金庫 Vault を作る。
白兵戦系のミニオンを呼ぶ兵舎 Barracks とか、
僧侶系ミニオンを呼び、技術ポイントを生み出す図書館 Archive とか、
罠に必要となる部品をチャンダーに作らせる工房 Foundry とか、
建物・施設と、それに惹かれて呼び出されるミニオンには対応関係があるので、バランスよく建設しなければならない。
これら以外に、防衛施設となる多数の罠が建設可能である。
また、ミニオンの健康で文化的な最低限度の生活のためには、
- 寝床 Lair
敵にやられて気絶したミニオンが休息・回復する。
- 餌場 Slaughterpen(設置面積3×3以上)
- 酒場 Tavern(設置面積3×5以上)
レベルの高いミニオンは、餌場では満足しない。
なども建設してやらねばならない。
作らないと、ブーブー文句を言って、働かなくなるので。
建物・施設の周りには壁や柵があったほうが、生産性は高くなる。
指揮命令
プレイヤーはゲーム地図上には登場せず、マウスカーソルがわりに表示されている「手」が自分である。この「手」を使って指揮命令する。
- 労働者に、掘削や建設その他の指示をする。
プレイ時間の大半は、労働者を酷使することに費やされる。 - ヒーローが攻めこんできたら、地図に旗を立てミニオンに集合 Rally をかける。
集合かけている間は、一切の生産活動が止まるので、できる限り罠で撃退するのが望ましい。
- 直接魔法で支援する
マナ Mana が貯まったら発動できる。あくまで緊急手段なので、使わないで済むように罠を張り巡らせるのがやはり望ましい。
回復 Heal (範囲魔法)とか、
戦隊 Warband の一括呼び戻し Recall (単体魔法)とか、
電撃 Lightning (単体魔法)とか、
ミニオンに乗り移って少し戦闘力を強化する憑依 Posession とか。
攻撃魔法は、自分の支配地内でないと使えない場合が多い。
- 「手」でつまむ。
ミニオンや資金などをつまんで移動させたりすることができる。
指揮命令されていない間は、ミニオンたちは建物・施設で所定の行動をしている。
労働者 Worker については、たまに意図したとおりに動かないこともあるので、
- 優先すべき場所を教える Worker Rally を使ったり、
- 近づくべきでない場所を教える Impasse を使ったり、
-
技術開発(罪の蓄積)でアンロックできる超過労働 Work-A-Lot ポーションを使ったり、
- それでもダメなら「手」で直接労働者をつまんで、直接落としたりするマイクロ・マネジメントも行う。
えげつない罠(防衛施設)をたくさん作る
木の扉。すぐ破壊されるので、防衛に使うというよりは、自分の部下が敵地に深入りしないように規制するのに使う。
回転する刃物で切り刻む Blade Lotus。
一応、普段は隠しておくことができる。稼働中は道を塞ぐ。
砲台 Bombard。
使いやすいが、かなり数を揃えておかないと各個撃破される。
Bone Chiller などを使って砲台の前で足止めするとよい。
これは敵方が使ってくる砲台相当のもの。
火薬が無いのか、単なるバリスタ。
アイテム
自分 Underlord やミニオンに装着させる個人アイテムのようなものはない。
聖遺物 Artefact
全体魔法のような効果を発揮する聖遺物 Artefact (Artifact ではないらしい)が時々地図中に落ちている。拾ってカルティストに研究させると使えるようになる。
いろいろあるが、使うタイミング難しいものが多い。
明らかに役立つのは、
ポーション Potions
錬金術研究所を建設すると、
えせ錬金術師の Crackpot が登場して、
怪しげな薬を製造してくれる。
一度で終わりの聖遺物 Artefact とは違って気軽に使える。