30年前はワイヤーフレームをマイコン(パソコン)で動かすだけでも驚異で、レイトレーシングに至っては神の領域だった。
今や映画はCGばかりだし、Unity アセットストアで3Dモデルがタダ当然(数千円)で売られているので、「今や、そんなにも簡単に作れる時代になっているのか?」と思って Steam から Blender(無償)をインストールし、本も買ってきて試した。
無料ではじめるBlender CGイラストテクニック ~3DCGの考え方としくみがしっかりわかる
- 作者: 大澤龍一
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2016/07/13
- メディア: 大型本
- この商品を含むブログを見る
最初はBlender のサイトのヘルプを見て練習しようと思ったが、ユースケースを想定しないリファレンス・ヘルプなので、練習には適さず、ちょっとわからなかった。この本では、具体例に沿って造形の操作を中心に教える内容になっていたので丁度よかった。
とりあえずプリミティブと呼ばれる基本的な立体図形を組み合わせ、ループカットや押し出しなどを使って、それらしい形を作るのは2時間くらいでできるようになった。
すごく簡単だ。小学生にでもできそうだ。
レイトレーシング?メタボール?スカルプ?…もはや標準で Blender に全部入りですよ。こんなツールが今やタダかよ。習得にわずか2時間かよ。
2018年に組んだ新しめのPCで試したところ、それなりに時間はかかるが、数分待てば終わる。
しかし、それでも自分で作るのは面倒。
3Dコンテンツ作成を教える専門学校もたくさんあり、フリーランサーや趣味の製作者が多数あふれているようなので、クラウドソーシングなどで頼んですまそう。
こんなに簡単だと、製作は小遣い稼ぎの小学生とか、単価が日本人の10分の1の外国人かもしれないので、受託製作を本業にすると国際競争で単なるワーキングプアになりそうだ。
製作を自分ではやらず、他人にタダ同然でやらせて、同時に使う可能性の高いモデルを組み合わせたセット商品をうまく仕立てプロモーションし、マス販売で儲ける
のでないと絶対食えない。
と、ここまで考えたところで、
世の中のコンテンツ販売サイトはつまり全部そういうモデルで、ある意味当たり前の結論なんだなぁと思った。