とても古いタブレットPCに新しいPCからファイル転送をする必要が生じた。
このとても古いタブレットPC(dynabook Tab S68/NG)のインタフェースは、
となっており、USBメモリはささらないので、なんらかの通信手段を使う必要がある。
microUSB2.0とUSBタイプAのケーブルでつないでみた
たぶんスマホの充電用に買った、microUSB2.0とUSBタイプAのコネクタが両端についたケーブルを差してみた。もちろん物理的には接続できたが、どちらも、相手のPCを認識しなかった。
少し調べてみたところ、たんなるUSBケーブルではだめで、USBブリッジングケーブル(またはUSBネットワーキングケーブル、リンクケーブル)というものが必要らしかった。
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ただし microUSB コネクタではないので、いずれにしてもこれではだめだ。
Bluetooth 通信で送ってみた
古いPCのほうで、受信(待ち受け)状態にしてから、新しいPCよりファイル選択して送信。
送信はできているが、500MB位のファイルだと、いつまで待ってもおわりゃしない。
待ちきれず中断した。待てば終わるとは思うが・・・
共有エクスペリエンスの設定、近距離通信
Windows の設定から直接、メニューが見つからないのだが、
- 共有エクスペリエンスの設定
- 近距離共有
しかし、
をやったときに、「近くのデバイスを探しています」と表示され続け、デバイス(古いPC)が見つからなかったので転送はできなかった。
よく説明を読むと
共有元の Pc と、共有先の両方の Pc が Bluetooth を使用していて、Windows 10 (バージョン1803以降) を実行している必要があります。
とのことだったので、確認すると新しいPCはバージョン2004だが古いPCは1703だった。
古いPCで Windows UPdate の更新状態を確認すると、
お使いのデバイスは最新の状態です。最終確認日時: 今日、10:25
と表示されていて、これ以上、更新してもらえない感じとなっていた。
Windows ライセンスも認証されているし、空き容量も十分(40GB以上)ある。
外部ハードウェアなどはもちろんないし、デバイスマネジャーのエラーも1つもない。
Windows 10 のバージョンは揃わないのが普通なのか?
Microsoft アカウントで手持ちのデバイス全ての状態を確認したが、
- 古いPC(dynabook Tab S68/NG)はWindows 10 Home でバージョン1703
- Surface Pro(2番目に古いPC)は Windows 10 Professional でバージョン1909
- 新しいPC(MS-7B43) は Windows 10 Home でバージョン2004
- FMVU90E3W (最新ノートPC)は Windows 10 Home でバージョン2004
となっていた。
古いPC(dynabook Tab S68/NG)とSurface Pro (2番目に古いPC)は、あるところから更新されていないらしい。
バージョン1803、1709は Windows Update のサポート対象外らしい
なお数日前に、最新版の配信対象を拡大した、というニュースがあった。
ただし既知の互換性問題が確認されている環境に対しては配信されないとのことだった。
また別の記事では「バージョン 1903/1909」を利用が条件ともあったので、そもそも1703で歴史が止まっているオンボロPCの場合には、箸にも棒にもかからないようだった。
マイクロソフトから直接ダウンロードすれば、手動でアップデートすることはできるようだ。「既知の互換性問題が確認されている環境」だったら地獄を見そうだが・・・
しかし、どちらにしてもサポート切れバージョンなおだし、そもそも何にも使っていないタブレットPCなので、ここは勝負に出ることにした。
更新しない場合、クラウド経由で転送するしかなさそう・・・
このバージョンのままだと、どうやら無線LANでの転送はできない。とすると、クラウドストレージ経由で転送するしかなさそうだ。
しかし当家は Wimax2のノロノロ回線(上りはさらに遅い)なので、Bluetoothよりはマシかとは思うが、全くやる気がわかない。
Windows 10 October 2020 Update への更新を決行
Windows10 最新版で検索したところ、マイクロソフトのサイトに着いた。
しかしそこには May 2020 Update はなく、かわりに Windows 10 October 2020 Update があった。May よりもさらに新しくて危険そうだが、まあいいか…
「今すぐアップデート」ボタンをクリックすると、6MBくらいのプログラム(更新ツール?)がダウンロードされて、互換性が自動的にチェックされた。
3つくらい緑のチェックマークが表示され、互換性があるとのことだった。
僥倖、僥倖。
その後「更新プログラムを準備しています」という画面が表示されて、まずダウンロードが始まった。 Wimax2のノロノロ回線なので数十分かかった。ダウンロード完了後、更新が始まった。
更新にはダウンロード以上に長い時間がかかりそうだったので、そのまま昼飯食いにいって数時間放置していたら、4時間後には再起動待ちで止まっていた。
いわれるがままに再起動。
バージョン「20H2」となった
なんだよ、バージョン 20H2 って…
しかしバージョンアップにより、古いPCのほうでも、最初は機能しなかった「近距離共有」が機能するようになった。
近距離共有でファイルが送信された
今度は「近くのデバイスを探しています」の代わりに、古いPCのマシン名とアイコンが表示された。どうやら成功したようだ。
さっそく近距離共有でファイル送信を始めた。
しかし最初に送信したときには、送信が全く進まなかった。
Bluetooth通信が使われているような遅さ。
調べてみると、古いPCが再起動後に、新しいPCとは異なる WiFi ネットワークに接続してしまっていた。両方のPCを同じ WiFiネットワークに接続させ、ネットワークをプライベートに設定して再送信。
今度はうまくいった。1分もしないうちに転送が終わった。
ネットワークの場所の追加で良くね?
よく考えたら、自宅内なんだから普通に Windows ファイル共有で十分だった。
新しいPC側でハードディスク・ドライブの共有をオンにして、古いPCがわでネットワークの場所の追加を行って直接参照。