政策に基づく様々なプログラムの評価(アセスメント)手法について、実務的に解説されている書籍。
こでいうプログラムは、PMBOKでいうところのプログラムあたりに相当する。
なおこの書籍自体は、産業界やIT業界向けに書かれているわけではなく、公的扶助のプログラムやODAなどを例にしている。
しかし評価学会での成果を踏まえたハンドブックなので、評価(アセスメント)の手法の解説としては十分に参考になる。
ITコンサルのアセスメント、ソリューション・パッケージPKGベンダのFIT&GAPなどの評価手法が如何にテキトーなものかということがよく分かった。
多くの場合にはサービスやソフトウェアを売ることが目的で、営業費用としてタダ同然でやっているので大抵の場合、Excel表にマルペケを付けてコメントを入れる程度になっているが、本当に戦略や施策に対する効果 ROI を中間・事後評価したいなら、評価理論に沿ってセオリー、プロセス、アウトカム等々を体系的に分析する必要があると認識した。