標準的なフォルダとドライブレターについて
標準的なフォルダ
- Windowsではアカウント毎、コンテンツの種類毎に、標準的なフォルダが用意されている。
- このあと紹介するクラウドストレージサービスは、このフォルダのデータをバックアップ、同期させようとして奪い合う。
- 利用者(あなた)は、どのフォルダをどのクラウドストレージに任せるか決め、任せないことにしたサービスが勝手にバックアップや同期をしないように自分で設定する必要がある。
ドライブレター
- Windowsでは、ハードディスク、SSD、USB、外付けディスクなどのデバイズやドライブに、アルファベット1文字のドライブレターというものを割り当てる。
- クラウドストレージの標準的なアプリケーションは通常ドライブレターを利用しないが、一部の専用アプリケーションはドライブレターを欲しがる(パソコン版 Google ドライブ)
- クラウドストレージは通常ドライブレターを利用しないが、実体がCドライブのアカウント毎のフォルダになっていることが多い。Cドライブをデータに使いたくない場合、場所を変更する必要がある。
クラウドストレージを利用する場合のドライブレターについて
- 著名なクラウドストレージはすべて解説されている特集号
- それぞれのサービスの特徴や無料の範囲(価格体系)が良くわかる
- 無料がない Adobe Creative Cloud 以外を全て併用してギガを稼ぐ
ドライブレターの割り当てなし
iCloud Drive
- Apple の iCloud Drive では、ドライブレターは割り当てられない。
- iPhone を使っていないが、iPad は使っているのでファイル共有に使うつもり。
- 無料の範囲は5GB、iPhone や iPad の写真が自動的に保存されるので、その容量は開けておく必要はあるが、残りの用途は自由。
Amazon Drive
- Amazon の Amazon Drive では、ドライブレターは割り当てられない。
- エクスプローラから直接アクセスすることはできず、Amazon Photos デスクトップアプリやウェブブラウザ経由となる。
- ピクチャ(写真)とビデオ(動画)のバックアップをしたがるが、プライム会員でない限り無料の範囲は5GBに過ぎないので、大容量データを長期保存するには中途半端な容量である。
OneDrive
- MIcrosoft の OneDrive では、ドライブレターは割り当てられない。
- アカウントの様々なデータを自動的に同期しようとする。
同期したくない場合、外すのには手間がかかる。 - 会社用と個人用の OneDrive を併用している場合には、個人用の方は OneDrive - Personal(または個人用)となりタスクバーのアイコンは何故か白黒となる。
- 無料の範囲は5GBで用途は自由。MS Office との相性は良いので、ドキュメントフォルダの同期に使っている。
Dropbox Basic
- Dropbox Basicでは、ドライブレターは割り当てられない。
- 最大で3台のデバイスしか同期できないという制限がある。
- デスクトップ、ドキュメント、ダウンロードのバックアップをしたがる。
- 他の人からデータを受け取る(アップロードしてもらう)のに便利な Dropbox Transfer という機能があるので、受け渡し専用フォルダとして使っている。
ドライブレターの割り当てあり
パソコン版 Google ドライブ : Gドライブ

はじめてのGoogle ドライブの教科書2020 Google アプリの教科書シリーズ2020年版
- 作者:株式会社Tekuru,武田雅人,立花杏子
- 発売日: 2020/03/20
- メディア: Kindle版
- クラウドストレージ Google Drive を Windows のドライブに割り当て(マウント)ることができるようになった。
- パソコン版 Google ドライブ(ドライブ ファイル ストリームから改名)の既定のドライブレターは、Gドライブとなる。
- 無料の範囲が15GBであり、他のサービスの3倍。全ての端末(デバイス)から繰り返し使うコンテンツを保存するのに使っている。
クラウドストレージ以外のドライブレターについて
Cドライブ
- Windowsインストール時の既定のドライブレターは、Cドライブとなる。
- なぜCからなんだと思って変更したくなる気持ちは分かるが、絶対に変更しない方が良い。予想もしないような不幸が幾つも訪れる。
A、Bドライブ
- A、Bは、20年くらい前に存在していたフロッピーディスク(FDD)や Jazz といった記憶媒体のためのドライブレターだったのだが、最近は空いているハズなので好きに使ってよい。
- Dドライブ以降は、デバイスの追加やプラグアンドプレイ PnP により、勝手にドライブレターが割り当てられる場合があるが、A、Bは勝手に使われることがほとんどない。
- 今はそのようにはしていないのだが、今後、新たにパソコン PC を自作する場合には、Aをアプリケーション用のドライブ、Bをバックアップ用ドライブにでもしようかな~と思っている。
Dドライブ以降
- Dドライブ以降は、内蔵や外付けのドライブを足したり、USBメモリを差したりすると、動的に割り当てられる。
- RAMDISK や ネットワークドライブなどを長期的に割り当てる場合には、D、E、FなどのCの直後は避けて、アルファベットの後ろの方から使ったほうがよい。Z、Y、X のように。
- 割り当てるドライブや用途を想起しやすいドライブレターにしておくことが望ましい。
例えば RAMDISK は R、消えても惜しくない一時的なファイルの置き場は T 、NAS は N、Mac は M、Windows は W とか。