現在、ダッソーがイチオシしている設計エンジニアリング基盤の 3D Experience を中心としたオンライン・カンファレンス。
大まかに業種別に分類され、それぞれについてダッソー、パートナー、一部はユーザ企業の講演セッションがあった。
産業機械
産業機械業界でのリカバリ、レジエンス、およびサステイナビリティの実現
外人さんによる字幕付きの講演。
産業機械の業務フローに沿って、どこでどのようなバーチャルツインが必要となるか(合計5つ)などを解説していた。
まずは産業機械業界ではダッソーが他社を抑えて一番であるとの自慢から。
ARC Advisory Group という調査会社の資料を根拠としていた。
なども解説があった。
部品情報仮想統合と類似形状検索による標準化推進と再利用促進
部品標準化の費用対効果の話が面白かった。
製造プロセス・テクノロジーの標準化と変革-グローバル自動車Tier1の事例(DELMIA Apriso)(タタコンサル)
これも自動車だったが、効果の数字や説明があり、そこは面白かった。
PLM/DM情報のビックデータを知見化しDXを推進
NETVIBESソリューションというインデックスエンジン・アナリティックスエンジンの説明。ダッソーの他のソリューションと組み合わせると色々なBI/BAが実現できるというもの。
3DEXPERIENCEプラットフォームによるSOLIDWORKSデータ有効活用
営業から保全まですべてが乗るデータプラットフォームという説明だった。
観念的には、もちろんそうあって欲しいが、それを成し遂げた事例の説明はなかったので、理論モデルのように感じた。
積層造形されたラティス構造に起こり得る幾何学的欠陥を考慮したロバスト設計
6年間もラティス構造での積層造形を研究し続けているシンガポールの学術機関の発表。こんなことはプロに任せるに限るな。
グループ設計統合化の取り組み(タダノ)
タダノ(LE建機・油圧リフト)での設計環境統合の話。
- 課題、統合ステップ、今後の取り組みは参考になった。
- ダッソーのパートナーのクボタシステムズが導入支援をしたようだ。
最後のダッソーへの要望、特にサポート期間は、全くそうだと思った。
DELMIA Aprisoで実現する製造現場の課題解決事例(b-en-g)
MESの効果の数字や説明があり、そこは面白かった。でもなぜMESの話をここで?
3DEXPERIENCEプラットフォームでの品質管理プロセスの標準化の実現
品質マネジメントのソリューションを紹介していた。普通だ。
3DEXPERIENCE SOLIDWORKSで始める!エンジニアリングプロセスのお手軽DX
SOLIDWORKSと3DEXPERIENCEを併用すると、設計作業中のコラボレーションが色々と便利になるという話をデモを交えてしていた。
3Dダッシュボードという、設計者向けのポータル画面のようなところで、3D-CAD(SOLIDWORKS)を使いながら、社内SNSでの会話や、タスク依頼や問題点管理などのプロジェクトタスクを協働で行えるとのこと。普通だ。
産業機械分野向け3DEXPERIENCE CATIA最新ソリューションのご紹介
産業機械向けといいつつも、絵が完全に自動車だった。普通だ。
部品標準化にも効く。事例もあります!カタチで見つける部品検索(ファソテック)
部品形状検索の話。普通だ。
消費財・食品・小売業
デジタルが切り開く次世代の研究開発 ~ BIOVIAによる R&D の革新 ~
データとデータサイエンスを活用して、場当たり的な研究開発を止めましょうという話。面白かった。
SDGs実現に向けたパッケージ開発の取り組み(CTC)
SDGsの要件の整理から初めて、事例、実装までを話していて筋が通っており面白かった。
ArlaでのPLMと3DEXPERIENCEの導入
ペルソナを定義して変革に向けた教育をした点は面白かった。
L'Occitaneの異例な経験 : DELMIA APRISO project
かなり大規模なプロジェクトだったようで、その苦労話。
食品・日雑製造業におけるDX推進(NRI)
課題認識の部分は食品っぽく見えたが、その後のECM、SCM、レジリエンスなどの説明は製造業の一般的なBPRのモデルと同じだった。
DXで実現!消費財業界における働き方改革
同じような話だが、商品企画・研究開発業務に寄せた説明となっていた。