そういう、モデルなんです。

ビジネスモデル、設計図、模型などの現状と動向を考察、関連書籍の紹介

プロセスマイニングコンファレンス 2021LIVE

academy.impress.co.jp

すでに 

は読み終わっているが、プロセスマイニングだけのセミナーが開催されたので、聴講してみた。

プロセスマイニングから始まるDXジャーニー ─「ビジネスプロセスの見直しと進化」の本質と目的、そして未来

教祖からのプレゼン

2007年ごろから商用化が進み、今やツールは30以上あるらしい。

主な話は、作業の8割を占めているというデータ抽出の課題から。

  • いまSAPからプロセスイベントのデータをプロセスマイニング向けに抜き取るには、SQLで170行かかってしまうとか…ケースIDとイベントの関係が明瞭ではないため。
  • 伝統的プロセスマイニングツールでは、イベントとケース・アクティビティ・タイムスタンプ・オブジェクトの関係が1:1のシングルケースになるよう(特定の見方で)読み込むさいに決めてしまうことが前提なので、業務フロー全体で横ぐしに分析しようとすると、必ず収束や発散が起きておかしくなる。
    1:1で関係する業務データモデルなんてないから。

そりゃそうだよな。

  • そこで、イベントとオブジェクトの関係をはじめから1:Nで捉えてイベントログを保存するのを当然の前提とする OCEL という標準を策定したので、早く商用ベンダは採用しやがれとのこと。

標準を読まないと分からないが、リレーションのあるオブジェクトを含めて保存するようなものなのだろうと想像はできる。早く採用しやがれ。

プロセスマイニング協会理事

同じスライドを一部、流用しながら捕捉説明。

  • ベンダー以外の会員(ユーザー)を今後、募集するとのこと。
  • 最大手 celonis が 2011年創業、35社でも少なくて100以上あるらしい。
  • ペトリネット以外の探索機能、本当のデジタルツインも研究されている

ほか、

  • イベントデータは業務トランザクションから簡単に合成できる
  • ケースは一意なものなら何でもいい
  • 別に全体のパターンを分析しなくても、川上の時間・手間がかかっているアクティビティを特定して(IE的に)課題解決するだけでも十分に効果はある

といった適用ポイントの説明や、デロイトの調査資料 Deloitte Global Process Mining Survey をベースとして、適用業務・提供価値などの解説があった。

www2.deloitte.com

MeeCapが実現する定型業務とバックオフィスのDX ─データドリブンかつ継続的な生産性向上にむけて─(MeeCap)

バックオフィス業務の生産性可視化ツール。導入実績100社ほど。

www.mee-cap.com

利用アプリ、ファイル、ウインドウ名、画面操作、キーボード入力などのワークログをひたすら細かくとって、業務ごとに分類し、可視化するもの。

あほな繰り返し作業はコピぺを検出すれば分かるだろう、という発想で、利用者が行っているコピー&ベーストの回数やコンテクストを記録して分析するという機能は実に役に立ちそうだと思った。

具体的に泥臭く説明されていて、分かりやすかった。価格体系は不明。

事例から探るプロセスマイニング導入アプローチと展開(ABBYY)

アセスメントからしっかり有償サービスにしているあたりは外資系らしい。

事例としては、

  • ヘルプデスク業務の対応のばらつき
    アプリケーション利用ログ、PCログを使っているように見えた
  • 造作家具メーカーでのリードタイム分析
  • 保全業務の作業時間のばらつき分析
    巡回点検なので携帯からのログを活用とのこと

製品としては ABBYY Timeline というものらしい。MeeCapのように、利用者の画面操作をこまごま分析する用途のものではなさそうだった 。

IHIグループが推進する、データを活用した事業変革─プロセスマイニングによる業務可視化の実際

高マネからの発表。これもプロジェクト Change の取り組みの1つとのこと。

会社紹介などが10分くらいと長かった。

  • タスクマイニングのPoBは実施済み、プロセスマイニングに進んでいる
    RPAは2018年、チャットボットは2019年にグループ展開済み。
  • コンサルを使うのではなく、ツールを使って分析。調達(間材の購買)など。
    HeartCore、myInvenio はツール名?説明はなかった。
  • 品目・単価によって過剰な審査ステップ省略すべき
    分かります…わが社でもありました…価格交渉の余地がない新刊書籍購入で何故か3週間もかかるとか、もうAmazon自腹で買うから調達担当者を解放してあげて!
  • 業務の理解がないと、ツールの使いこなしはできないといった当たり前ではあるが生々しい苦労話があった。

データドリブン経営のモニタリング面を支えるものとしてプロセスマイニングを使うとのことのようだった。

ズバリ見せます!日本国内プロセスマイニング事例<サプライズも同時公開>(ハートコア)

IHIの発表で出てきた HeartCore がここで登場。伏線だったのかあれは。

この発表の中で、myInvenio も登場。IBMに買収されたらしい。ハートコアは総代理店だったらしいが権利喪失とのこと。

これはこれで扱いは続けるが、新たに Apromoreなるオープンソースを扱うことにした(日本語化して)とのこと。

www.process-mining.jp

IBMが myInvenio の価格破壊戦略をとってきたので、オープンソースでやり返す策に出たらしい。これが<サプライズ>の発表のようだった。

コミュニティ版をダウンロードしようとして

Editions and Pricing - Apromore に行ったら、自分でソースからコンパイルするか、Docker 上で動くコンパイル済みイメージをダウンロードしなさいとのことだった。

これ以降、プロセスマイニングとBPRの事例、タスクマイニングの事例を紹介。

業務ログを吐かない基幹システムは多いので、利用者側の操作からタスクマイニングするという代替手段をとるというのはいいと思った。