アプロモアだと思っていたのだが、アプロモーレと呼んでいるっぽい。
エンタープライズ・エディションの説明との前置き。
画面は字が小さいので、最大画面にしないと到底見えない。
イベントログ Event logs、プロセスモデル Process Model が並びで表示されている。
プロセスモデルは、いわゆる BPM のモデルであり、業務フローのようなフロー図になっていて見た目は分かりやすそうだったが、説明はすっとばされて用途はよく分からなかった。
イベントログの方は、それ自体の説明はなく、平行するフォルダにあったテスト用のフォルダを開いて、イベントログからプロセスを発見するプロセス探索 Process Discoverer の説明が急に始まった。
プロセス探索の画面では、イベントログを読み取り、プロセスマップと称するモデルの原型になるものを表示させているようだった。
マップはグラフとなっており、
- ノードがセンサー・アクティビティ
- アークの数値は、「次のノードのアクティビティの直前に、前のノードのアクティビティが何回発生していたか」を示す
とのこと。
- ノード内の数値は発生頻度で、左上の頻度 Frequncy のプルダウンからケース単位・全体などを切り替え
できるとのこと。
- アーク、ノードの表示は画面上のバーで精度(縮尺)を変更
できるとのこと。関係の見通しをよくするには数字を減らせばいいようだ。
- 左上の鳥瞰 Perspective というところでは、何を見たいかを切り替えられる。
ここまでの例では、アクティビティ Activity 中心に見ていたようだが、これをリソース Resource 中心に見ることもできる。
たぶんアクティビティはトランザクション(この例では加工処理)、リソースはマスタ(この例では機番)と同じような意味だと思う。
Worker ID に切り替えていたのは、多分、関係する工程の作業者(マシンオペレータ)という意味だと思う。作業者を番号で呼ぶのは囚人みたいで気持ち悪いが、実際の運用ではたぶん実名にすればいいんだろう。
- アーク、ノードに表示させる情報は、最初は頻度 Frequency となっていたが、左上の期間 Duration を押して時間表示に切り替える
ことができる。時間表示は平均・最小など統計値を切り替えることができる。
- プロセスマップとBPMNモデルを切り替えると、判断ポイントが追加表示される
とのこと。
どうやらここで、プロセスモデルとイベントがつながってくるようだ。
見通しをよくして分析をしやすくする別の方法として、フィルタがあり、一定の条件に該当するイベントにデータを限定して、プロセスマップを再表示させることができる。
フィルタをかけた状態で保存しておけば、複数の分析データを保存しておくことができる。
これら複数の分析データ同士で比較をするには、パフォーマンス・ダッシュボード Perfomance Dashboard を使う。それらのフィルタをかけられたデータ同士を対比して分析できる。
プロセスモデルの中を業務がアリンコのように流れていくようなアニメーションを表示させることもできる。
プロセスモデルを選択してから、保存したプロセスマップを選択し、アニメーション表示をさせればよい。
エディションごとの違い
イベントの自動収集の仕方などは分からなかったが、分析の仕方については大体分かった。もしかしてコミュニティエディション(CE版)ではそもそも自動化ができないのでは?と思えたので調べてみた。
コミュニティ版で出来る範囲としては、ログがそろっている前提で、そこからモデルを逆生成して見えるようにするところまでのようだ。
このツールでは操作ログをとることができないようなので、苦労してインストールしたばかりなのだが、さよならすることにした。
アンインストールするのも面倒なので、Dockerの自動起動をオフにし、ハイパーバイザーを無効に戻しておいた。