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難解すぎる!保険料控除証明書をe-taxに連携しようとして挫折

確定申告の季節がやってきた。

e-tax のサイトにアクセスすると、生命保険料や損害保険料のデータをマイナポータルにある「もっとつながる」とかいう感じの画面から自動取り込みできるとのことだったので、去年、失敗したような気もしたが、再挑戦することにした。

話のオチを先に言うと、保険料控除証明書は容易に繋がりません。

今からやろうとしているなら、今年はやめとけ。

マイナポータルはともかく、保険会社とのデータは何一つ繋がっていないぞ。

  • それぞれの保険会社のサイトと、
  • 保険会社が用意した発行サービスのサイト(それも複数)と、
  • e-私書箱のサイト

に、逐一アカウント登録した上で、

  • それぞれの保険会社のサイトで証券記号番号を調べ、
  • 各発行サービスにそれぞれ入力し、
  • 少なくとも2~3営業日待機し、
  • その後で e-私書箱へ登録する

必要があり、のべ3日以上はかかるぞ。

途中で挫折したので正確ではないが、だいたい下図のような構図が見えてきた。

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マイナンバーカードと公的認証が完璧に動作する状態であったとしても、それと関係なく、各事業者ごとに猛烈な数のアカウント登録が必要となります。

オチは先に書いたが、順を追って説明していく。

マイナポータルとの接続は e-私書箱というサービス経由らしい。

マイナポータルと各生命保険会社が直接繋がるわけではなくて、野村総研が提供する e-私書箱というサービス経由でつながるとの説明だった。

それでは e-私書箱とやらを繋ごうか...

もちろん手許のマイナンバーカードと公的認証のSSOで皆つながるんだよね。
シームレスにデータがつながるんだよね。

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いいえ、繋がりません。

まず e-私書箱にアカウントを作成する必要がある、とのことだった。

e-私書箱というサービスのアカウントを作成せねばならない。

今朝がた、アカウントを幾つか処分してパスワードを整理したばかりなのだが、またしてもアカウントを作ることとなった。

マイナンバーカードと公的認証でSSOができない我が国日本、終わってる。

tombi-aburage.hatenablog.jp

ごく普通のインターネットメールのメアドで、新たにアカウントを作成した。

e-私書箱とマイナポータルは繋がった、但し e-私書箱のデータは空っぽ。

それでは e-私書箱とやらを繋ごうか...マイナポータルとは繋がった。

しかし  e-私書箱につながったからといって、生保や損保のデータが簡単にそこから取り込めるわけではなかった。

e-私書箱に取り込めるようにするためには、それぞれの生保や損保各社のサイトから、e-私書箱にデータ提供をするように、それぞれ設定する必要があるらしかった。

e-私書箱の方で証券記号番号などを設定すると、各社に取りに行ってくれて集めてくれるような設計にはなっておらず、各社へのリンクすら張られていない。

後日訂正:マイナポータルから正しくログインして「もっとつながる」経由でe-私書箱に行くと、会社名の一覧が出ており、そこで薄いオレンジ色の「企業を追加する」をクリックすると、各社サイトでのアカウント登録と保険証券の登録をする画面に案内される。

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以下に代表されるように生損保のサイトは糞サイトなので、保険証券の番号がすでに分かっているのであれば、e-私書箱の方から画面遷移した方が余計な画面を経由しないので分かり易いと思う。

日本生命のサイトにログインして、e-私書箱にデータ提供するための設定を探した。

合計11桁のお客様番号(お客様ID)を手元のメモ帳で見つけ出してログインした。

この日本生命のサイト、1つ目の画面項目に4桁入力すると次の4桁の画面項目に自動的にカーソル移動するという入力支援のスクリプトが仕込まれているようなのだが、不具合があるらしく、最初に入力した4桁の値が次の項目にコピーされてしまう。

[xxx_] [____] [___]  と入力して4桁目を入れると、 [xxxx] [xxxx] [___]  のようになる。

いちいち削除して再入力しないといけない。これでは入力支援というより妨害だ。

生保の職員が社給ノートPCで使っているときには正しく動作していたようだが、Chrome では動作しないのかもしれないな。

しかもサイトの中で何かするたびにトップ画面に戻ってしまうので、再度ログインしなければならない。かなりの糞サイトである。

それはともかく、ヘルプを見ると「控除証明書電子交付サービス」に登録することで、データ提供ができるようになるとのことだった。

www.nissay.co.jp

Step2「控除証明書電子交付サービス」のお申込みお申込み(利用者登録)を行うことで、電子交付されたデータをインターネットで照会できるようになります。
契約番号(証券記号番号)単位での発行です。

①メールアドレスの登録
「利用申込」をクリックし、メールアドレス登録画面からメールアドレスを入力すると、お申込み用URLが記載されたメールが届きます

と書かれているが、「利用申込」が見当たらない。

右上の「サイト内検索」で、日本生命のサイト内を検索してくまなく捜索したが、どこにもこのサービスが見当たらない。

おかしいなと思って、ググってみると、それもそのはず。外部サービスだった。

という名前の全く別の独立サービスが、日本生命の外に見つかった。

日本生命のヘルプでは、日本生命のサイトの外にこのサービスがあるような書き方でもなかったので分かりにくかった。

外部サイトへのリンクくらい張ってくれてもいいのに。

とりあえず、そのサイトに行った。

そこでもまた、ユーザーIDの登録が必要とのことだった。ではやるか...

まず保険会社をプルダウンから選択しなさいとのこと。

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・あいおいニッセイ同和損保共栄火災、損保ジャパン、東京海上日動日新火災三井住友海上

なお、保険会社によって、本サービスをご提供できるご契約の範囲等が異なりますので、トップページ下部にある各保険会社のバナーよりご確認ください。
本サービスのご利用方法の詳細については、動画をご覧ください。

はて?日本生命、ありませんがな。

どうやらこれは、日本生命以外の生保・損保が野合して作ったサービスサイトであり、日本生命は蚊帳の外になっているようだった。

ここで再び、日本生命のヘルプを見た。

www.nissay.co.jp

このページを一番最後までスクロールしたページの一番下に、

f:id:tombi-aburage:20220212171549p:plain

というボタンがあった。

....このボタン、赤くて目立つのはいいけど、そもそも Step2 の近くに配置してくれてもいいんじゃない?こんなふんどしみたいに長い説明、一番下までいきなり見ないよ?

とにかくクリックすると、

日本生命保険相互会社 控除証明書電子交付サービス

というサイトに到達した。

どうやらこれが、日本生命バージョンの控除証明書提供サービスであるらしい。
日本生命だけの割に、なぜ統合せずに外に作ってしまったのか。

神のみぞ知る。

できればアカウントを増やしたくないので、利用申込をせず、いきなりログインできないものか試してみた。

いいぞ!マイナンバーカードでの公的認証が始まった。

もしかして、このサイトこそ、マイナンバーカードと公的認証でのSSOを実現した、デジタルトランスフォーメーションを実現した、最高の、模範的なサイトなのか?

さすが日本生命、一社でサイトを立ち上げるだけのことはある!見直した!

ぶっぶぅー。

該当のマイナンバーカードはユーザ情報が登録されていません。サイト利用登録の上、ご利用ください。
(エラーコード:DPPMOE010200M)

のようにしっかりエラーになった。

どうしても利用申込は避けられないようだ。

すごく嫌だったけど、メアドで登録した。

ただちにメアドにメールが来て、リンクをクリックすると、2回ほど公的認証が発動して、マイナンバーカードの読み取りが行われたようだった。

その後に、契約者確認情報入力の画面が現れた。

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契約番号(証券記号番号)の方を登録する必要があるらしかった。

契約者の番号(お客様番号(お客様ID))ではなく、保険契約の方の番号が必要らしい。

さすがに保険証券の番号は、手許のID・パスワードメモには書いていないぞ。

ああ面倒くさい。

日本生命のサイトに再度ログインして、契約一覧を見た。

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生命保険・支払開始前の年金

のセクションに記載されていた生命保険商品の(契約番号または証券記号番号)をコピペすることにした。

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コピーした番号にはハイフンやスペースが含まれているのだが、控除証明書電子交付サービスの契約者確認情報入力の画面項目にそのままペーストしたら、半角数字のみで入れろ!というエラーが出た。

あなたの会社のサイトからコピーしたんですけど?

ハイフンやスペースを除去するくらい、中学生でもプログラムできるでしょ?
フル桁入力でカーソル飛ばすスクリプトよりも簡単だぞ?

ぶつぶつ文句言いつつ、いちおう登録したら、

申込みいただき、ありがとうございました。

ご利用申込が完了いたしました。

ご契約者様確認が完了しましたら、改めてメール送信いたします。

とのことだった。受付完了メールによれば

日本生命「控除証明書電子交付サービス」の利用申込手続を受付けました。
お申込内容の確認完了後(約2営業日後)に改めてメールにてご連絡いたします。
登録完了まで、今しばらくお待ちください。

(申込番号:[すごく長い英数文字列])

当サービスは契約単位でのお申込みが必要となります。

とのこと。

おそらく主キー(契約番号または証券記号番号)を入力したのだが、まさか人間が確認するのか?

どうやら今日、完了させることはできないようだ。

とりあえず生命保険契約の申し込みまでは実施した。

しかし、

当サービスは契約単位でのお申込みが必要となります。

とあるので、日本生命で契約した損害保険契約の方は別に手続きせねばならない。

日本生命で契約番号または証券記号番号を調べようとしたのだが、損保は日本生命の損保商品ではなく、あいおいニッセイ同和損害保険からの仕入販売商品だったらしく、日本生命のサイトに契約番号(証券記号番号)は書かれていなかった。

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下の方に、その会社のサイトへのリンクが貼られている。
まさか、この損保商品については、そちらで別に確認しろと?

そういえばさっき間違って訪問したサイトのプルダウンに、この会社の社名もあったな...だいぶうんざりしてきた。

日本生命とちがって、あいおいニッセイ同和損害保険にはアカウントすらもない。
またアカウント作成するのかよ。3つめだぞ!何だかもう馬鹿らしくなってきた。

いったい誰得のサービスなんだこれ。

また来年にしよう。

来年の自分に向けたメモ:損保のアカウント登録はしていない、e-私書箱への日本生命の登録もしていない。

実は要らないものだった。

実際に当年度の e-tax での確定申告が終わってから振り返ってみると、

  • 会社が源泉徴収票を作ってくれるリーマンの場合、確定申告では源泉徴収票に記載されている金額をそのまま入力すれば十分なので必要ではなかった

来年に先送りすると忘れそうだから、やはり登録はしておく

日本生命、ふるさとチョイスについては、e-私書箱連携の申請をそれぞれのサイトで行ったので、来年忘れないように設定しておいた。

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「企業を追加する」というボタンに今更ながら気づいたので、もしかしたら簡単にできるかもしれないと思い、あいおい損保についても(必要はないのだがブログネタとして)登録してみることにした。

このボタンから開始した場合には、何度かマイナンバーカードのパスワードを入力されられはしたものの、画面遷移は速やかであり、日本生命の出島サイトのような難解さはなかった。しかし、メアドでのアカウントはやはり作成させられた。

メアドを入力したのに、登録確認用メールが来ないなぁと思っていたら、

迷惑メールフィルタを設定されている場合、メールが届かないことがありますので、以下のドメインを指定受信リストに追加してください。

とあったので、まさかと思って迷惑メールフォルダを見たら、そこに他の迷惑メールたちとともにおさまって居たw

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Outlook メールの [その他]-[迷惑メール]

爾後、登録完了のメールが迷惑メールに入らないよう、右クリックして迷惑メールにしない設定にしておいた。

認証リンクをクリックすると、保険証券番号と契約者の入力画面が現れた。

日本生命のサイトでイラついたので、あいおい損保のサイトには入らず、手元の保険証券(紙)で登録することにした。e-私書箱サイトの入力欄に証券番号を入れたが、桁が1桁足らず登録できなかった。

何故だろうと思って、よくみると「三井住友海上あいおい生命」に間違って申し込みをしていたようだ。…また、つまらぬアカウントを作ってしまった…

正しくは、「あいおいニッセイ同和損害保険」なので、「企業を追加する」のところからやり直し。もちろんアカウントは、別に追加が必要になるのだが仕方ない。

「@aioinissaydowa.co.jp」のドメインからのメールを受信できるよう設定ください。 ※本サービス経由で控除証明書データを取得いただいた場合、翌年度以降は当該証券番号分のハガキは作成いたしません

とのことなので、今回ははじめから迷惑メールフォルダを注視。

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いらっしゃいませ!

登録完了のメールとかハガキの内容が迷惑メールに二度と入らないよう、右クリックして、迷惑メールにしない設定にしておいた。

しかし3分後に来た

【あいおいニッセイ同和損保マイナ手続きポータル】利用申し込み受付完了のお知らせ

というメールは、再び、迷惑メールフォルダに入っていた。また右クリックで迷惑メールにしない設定にしておく。同じ発信元メアドなんだけど…Outlookメールも糞だったか。

まお、確認までには日本生命と同様に、1~3営業日かかるとのこと。
ああ面倒くさい。