The Sims 4 の完全パクリキャラのままではデスクトップから外出できない。
Daz Studio は Sims 4 の CAS のレベルが普通と思っている自分には操作が難しかった。
MakeHuman という CC0 や CC-BY のアセットを集めて人物モデルを作れるツールを使って自作することにした。まだアルファ版のようだが、そこそこ使えそうだ。
The Sims 4 と比べると、組み合わせよりも調整が多く、最終的にややバタ臭い人物モデルが出来上がる傾向がある。
MakeHuman のインストールは簡単で、
- makehuman-community-1.2.0-windows.zip
をダウンロード・展開してインストールするだけ。日本語のローカライズもある程度はされているので、言語設定を変更して再起動すれば良い。
インストーラと共に、4つほどアドオンも同梱されていた。
Blender 向けアドオン MPFB を利用してインポート
最新版 1.2.0 と Blender 2.80 の場合には MakeHuman Plugin For Blender (MPFB) を使えとのことだった。
Documentation:Saving models for Blender and how to import them there - MakeHuman Community Wiki
これはアプリケーション間ソケット通信で Blender と MakeHuman を連携させるもののようだ。しかし当方 Blender 3 .x なので非対応かもしれない。
実際に Blender 3.x で使ってみたところ、ソリッドの色が水色だったりなど、怪しいところはあったが、一応は動いた。
標準的なリグは4種類
メッシュを直接変形させたくないので、表情の作成にも気の利いたリグが使えるかどうかが大事。
- 既定 Default と既定足指抜き Default no toes という種類のものは、髪や顔面にかなりリグが用意されており、細かい配置は確認していないが The Sims 4 と設計思想が近い。
- ゲームエンジン Game Engine という種類のものは、Unity の Humanoid ボーンに近く、顔面にリグは全くない。
VRoid VRM のボーン(リグ)と同等のものはないので、表情なども The Sims 4 と同じ程度にリグで調整できそう(に見える)Make Human の既定足指抜きリグを使うのがよさそう(に思える)。
このリグを埋めた人物モデルを作った後で、The Sims 4 からの改造方法と同様に VRM モデルに換骨奪胎すればいけそうだ。
品揃えは Daz Studio よりはマシだが The Sims 4 には及ばず
ジオメトリ Geometory タブのところに、身体の様々な部位や着装(衣服・靴)などのメッシュの部品がある。Daz Studio で標準で用意されている髪型は4~10種類しかなく極端に少なかったので、それよりは全然マシだ。
- 目/歯/まゆ/まつ毛/舌など、身体の部位ごとにメッシュが部品化されており組み合わせしやすい。それぞれの部位ごとの調整も、スライダでかなり詳細に行える。
つまり部位ごとの再利用性や設計精度という意味では The Sims 4、Daz Studio に勝る。
- 但し The Sims 4 CAS では様々な形状に調整された身体部位の実例が一覧性が高い形でかなりの数が列挙表示され、そこから選択するだけでよい
のに対して、Make Human では調整済みの実例の列挙は少なく、わずか数パターンから選んで、あとはスライダで調整するので何でも作れるだろうが手間がかかる。 - 衣服(帽子/上着/靴)など着装についても、The Sims 4 CAS では着装の種類自体も多いだけでなく、一つの着装の種類の中でのカラバリ Swatch も何パターンか選択できるので、MakeHuman はまだその域ではない。
- 髪については中分けすら標準の品ぞろえに無いなど、全然種類が足らない
- 髭が標準には全く無い、そういう部位がない?顎鬚くらいは必要だと思うが。
まあ標準に無い髪型や着装などは作るか、買うか、集めてくるしかないという点においては、他のソフトと変わりない。
コミュニティ Community のアセットは CC0 などライセンスで絞り込める
初回はデータベースとサムネイルを同期 Synchronize するのにやたら時間がかかる。
投稿者はとても少なく、とりあえず試しに作ってみました風のものが多い。
量産 Mass produce する画面がある
モブを沢山作るのが簡単そうである。
素体用としては十分利便性・汎用性が高いツール
標準服を着た人物モデルの素体については権利に難の無い形で簡単に作れるので、上物のメッシュやテクスチャなどに時間をかけて改造するなどすればいいのだろう。