Character Creator 4 標準の髪型では不足だが、有償の髪型セットを購入するほど困ってもいないので、まずは改造や自作を試してみる。
頭部撮影プラグイン Headshot Plugin を使うと、写真からとりあえず使えるレベルの髪型抽出は出来るので、髪メッシュの基礎として活用する。
CC4 の頭部撮影 Headshot プラグインで髪型 Haircut を生成
先日の調査の結果、標準の髪型は種類も少ない上、モーフで調整できるのは2種類に過ぎないということが分かった。
しかし頭部撮影プラグイン Headshot Plugin の自動モード Auto を使えば、スマートヘア Smart Hair のような高品質ではないにしても、とりあえずは使える品質水準の髪を自動生成できることも分かった。
CC4 の頭部撮影 Headshot プラグインの本来の用途は、顔面の自動生成
このプラグインは適当な顔写真さえあれば、表情モーフを含む顔面部分をほぼ忠実に自動生成する。Daz3D でいうと FaceTrasfer に相当するもの。
CC4 の頭部のモデルが自動生成され、すぐに表情アニメーションのテストができ、写真を下絵にしながらモーフで補正もできるのでより強力である。
https://courses.reallusion.com/jp/home/character-creator/plug-in/headshot
単品でも販売はしているが、自分は標準バンドル品を初期購入したので、すでに保有している。
自動モード Auto で自動生成した場合には、髪型も同時に自動生成
実際に試してみると、ざっくりした髪の形状までは、頭部撮影 Headshot プラグインで生成できた。
Blender で観察してみると、かなり雑なモデルだった
CC4 で自動生成された髪 Haircut の部分を選択し、選択物 Selected Item だけテクスチャは付けずに OBJで出力した。それを Blender で読み込んでみた。
CC の最新の髪型仕様スマートヘア Smart Hair のカード型の髪 Card Hair のモデルではなく、旧仕様の単なる髪型メッシュとなっているようだ。
頭部撮影が自動生成した髪のUVマップが使い物になりそうか、ざっくり判断する
今の単なるメッシュを仮にカード型メッシュにするとした場合を想像して、スイカの模様状になるよう、髪束をイメージしながら手動でメッシュの頂点を選択してみた。
このときの UVマップ側の対応は下図のとおり縦方向の短冊形であり、わりとカード型が想定する配置に近い形で自動的にモデル化とテクスチャマッピングはされているらしいと分かった。
CC4 Headshot Plugin から出力された髪テクスチャの品質を確認する
CC/iC Blender Tools という Blender プラグインを使って出力
つい先ほどまでは頭髪だけ出力していたのだが、公式サイトを見ていたら、CC/iC Blender Tools という Blender プラグインがあるらしいと分かった。
さっそく GitHub から .zip をダウンロードして、プラグインとしてインストールした。
今度はテクスチャを付けて FBXで出力し、CC/iC Blender Tools 経由で読み込んだ。
テクスチャは存在するが、レンダリングされているようには見えない
人物モデルごとインポート Import Character された。耳の部分の髪メッシュが奇妙に盛り上がっており、耳にかぶさっている。
しかしそれ以上に気になるのは、粘土を頭に擦り付けたような、のっぺりとした質感。近影には耐えられない、モブのような髪だ。
おそらくテクスチャのせいだろう。これはどうなっているのか。CC4 から髪のカラーマップ Diffuse を保存して、GIMPで開いた。
とても薄いが髪の流れのようなものはある。まったくレンダリングされているようには見えないのだが。
UVマッピングは、ほぼ妥当に行われているように見える
前髪が斜めに流れている部分があるが、この部分のUVマッピングは下図のとおり。
このUVマッピングに対応するメッシュの位置は、下図のとおり。
このメッシュを何とかしてカード化し、テクスチャに割り当て直せばいいはずだ。
ただし少し斜めになっているのは、あまり望ましくはないらしい
但し斜めになっているテクスチャだとシェーダーで表示させた場合の質が下がるらしいので、理想をいえば、テクスチャは真っすぐ縦方向の髪束か、真っすぐ横向きの髪束にするのが望ましいようだ。
タンジェントマップというのを作って、髪の流れに応じて赤または緑にベタ塗りすると方向を指示できるらしい。
但し自分は素人なので、テクスチャを縦横に正規化した上で効率よくモデルにUVマッピングして割り当て直すやり方が分からない。
このメッシュとテクスチャを起点にして、どのように品質を上げるか?
耳まわりのメッシュ盛り上がりは、手作業でメッシュを編集して散髪をするしかなさそうだ。
テクスチャが出力されているようには見えないのは、シェーダーの設定がどこかおかしいのだろう。
髪にストランドのような模様を出せるようなブラシを使って、メッシュに直接テクスチャペイントするのがよいか?できるだろうけど、スマートヘアにはならないな。
それともスマートヘアを目指し、ぐちゃぐちゃのメッシュをカード型に直す努力をするか?メッシュを範囲選択して、それを一発で板ポリのチェーンにするような便利な方法があればいいのだが。現在のところ、一発でできる方法は知らない。
メッシュそのものを改造するのではなく、それを単なる下絵にして、カード型のメッシュを手作業で作成するか?別メッシュを作成するので、UVマッピングが面倒くさそうだが多分できるだろう。
同様にメッシュを下絵にして、Blender 3 の髪生成の新機能で最低限の本数をストランドで生成し、それらを整形してカード型にするか?ストランドを板に変換すればいいので、これも多分できるだろう。