差別化されたコンセプトが無いのなら、できる製品/サービスが差別化
されたものにならないのも当然です。そもそも差別化を考えた上で開発や
パートナー仕入をしていたんでしょうか。
任天堂「Wii」の企画を例に、コンセプトワークの手法を解説しています。
お金や時間や労働力といった「リソース以外の何か」で勝負するのが、
まさにコンセプトです。
第2部 のぼっていく コンセプトをつくる具体的なプロセス
- ステップ1 ライバルを羨ましく思う点、自社の劣っている点、
業界への悪口を吐き出す
- ステップ2 強烈な負のオーラをまとっている悪口をピックアップして
ズラす質問を投げかけることで付箋を増やす
勇者のための「ズラす」9つの質問集あり
(以下略)といったプロセスの図解がありますので、誰でもコンセプト
ワークがはじめられます。
さらに簡単な書籍として
コンセプト、ストーリー、デザインで共感をもたらす手法の解説。
生活者(顧客)に「共感」をもたらす3つの要素として、
- コンセプト(全体像)
- ストーリー(物語)
- デザイン
を挙げ、それぞれについて簡単な解説と事例紹介を行っている。
それぞれについて、もしくは、このような考え方全体について、
深堀りしたマーケティング専門家の書籍は多数あるが、
本書はそれらより軽く平易な内容なので、それらを読む前に
本書を読むと後々頭に入りやすいだろう。