最初にリソース(KR)、パートナー(KP)に自社製品/サービス名や自社パートナーが具体的に列挙されます。その後、顧客セグメント(CS)と価値提案(VP)が書かれはじめます。
しかし顧客セグメント(CS)はかなりざっくりしており(顧客の業種程度)、価値提案(VP)はカタログ・提案資料のセールストークの抜書きにとどまり、そこらへんで手が止まって膠着します。
製品事業部門や研究開発部門などで「売れていない製品/サービスをどういうビジネスモデルにすれば売れるか」といったテーマで検討を始めるとこうなります。
製品/サービスが売れない原因は、ビジネスモデル創造手法で解決できるものではありません。端的に製品/サービスの顧客セグメント(CS)と価値提案(VP)をまず見直しましょう。
ビジネスモデル・ジェネレーションはビジネスモデル「世代」という意味ではなく、ビジネスモデル「創造」という意味です(たぶん)。
よってそれ以外の用途には向きません。
- お客様を分析し、その声をききましょう。
- 営業の現場を見ましょう。
- 営業ツール(カタログ・提案資料)を担当者任せにせずレビューしましょう。
- 製品/サービスは本当に差別化されているか競合と比較しましょう。
ビジネスモデルキャンバス BMC とか、リーンキャンバスとか、バリュープロポジションキャンバス VPC とか手法は関係なくて、とにかく起点は顧客の利用価値です。
顧客と直接話をすることもなく、利用者の人物像(ペルソナ)と顧客体験(カスタマージャーニー)を知るなんてことは不可能でしょう。