Logicool MX Master 2S を数年来、利用してきたが、ある日突然、画面上でマウスカーソルが動かなくなった。
左右のクリックを行うボタンは動作するが、机の上でマウスを動かしても、マウスカーソルの位置が微動だにしないので、操作対象をマウスでは選択できず、事実上利用できない。
MX Master 2S までの既知の障害とのこと
調査してみると、親指の位置にあるジェスチャーボタン周辺の樹脂部品が加水分解・経年劣化し、ジェスチャーボタンが押しっぱなし状態になって、もとに戻らなくなることが原因とのことだった。
ジェスチャーボタンの周辺を触診してみると、ずっと押されて凹んだままになっており、戻っていないような気がする...
カッターで切り裂く
このマウスは、一般的なプラス・マイナスドライバーだけでは分解できない。
T型トルクスドライバーという精密ドライバーが必要になる。
しかし、そのようなものは持っていないので、端っこをカッターで切り裂いた。
裏側にはプリント基板ぽいものがあるので、そこは切断しないよう、表面の樹脂の部分に切れ目を入れて、樹脂をほじり出すように削る。カッターよりも彫刻刀の方が向いているかもしれない。
最後に、のび太のママチョップを喰らわしたところ治った
切っただけでは、引っかかりは治らなかった。なので本体を持ち上げ、物理攻撃を各所に加えた。何故か知らないが、ミドルボタン近辺を小突いていたらマウスカーソルの動きが復活した。
復調してから1週間ほど利用しているが、特に再発することもなく使えている。
あまり使わないし、再発するのが嫌なので使わないようにもしているが、ゼスチャーボタンそれ自体も一応問題なく利用できるようだ。
しかしいつまた壊れるかわからないので、代用品を購入して備えつつ、使い続ける。