実演家、プロダクション、レコード会社、音楽出版社のモデル理解に役立つ。
音楽ビジネスのステークホルダーの概要とビジネスモデルが詳しく説明されている。
各論としては、印税の相場感や、著作権使用料の計算方法、それぞれのステークホルダーに関係する著作権の解説がある。
どの著作隣接権がどのステークホルダーに関係するかをまとめた一覧表や、業界標準のFCA・MPAフォームの契約書(10種類)なども収録されており、資料としても参考になる。
序章 音楽ビジネスにおける「3K」の重要性ー「権利」「規定」「契約」が音楽ビジネスの3要素
- 著作権使用料、録音使用料の計算式と計算例
- 許諾の形態、利用範囲、契約範囲の設定例
第1章 音楽ビジネスのしくみを知ろう
- 作家/アーティストと、
レコード会社、プロダクション、音楽出版社の関係の説明および図 - 著作権使用料の分配率
作詞者、作曲者、音楽出版社取分 - 契約の形態
カタログ契約、ワンショット契約、オプショナル契約 - 著作権等管理事業者への届出
作家と著作権譲渡契約を締結したら「作品届」を届け出るなど
第2章 権利のことを知ろう
-
実演家の権利
- レコード製作者の権利
- (有線)放送事業者の権利
- レコード原盤の利用形態と権利(22種類)の内容を、
実演家、レコード製作者、著作者ごとにまとめて○×△つけた表 - 音楽の著作物を扱う著作権等管理事業者の表(13社)
うち4事業者については管理対象の権利の範囲を示す表や、使用料規程を整理した表もあり、JASRACについては計算例もある。 - 放送・有線放送と出版に関する使用料規程
番組やコマーシャルで使われた場合の使用料の表(テレビ、ラジオ)
第4章 契約のことを知ろう
- アーティスト印税の計算例
- 作家への分配率の相場
- 商品化権使用料の計算式
第5章 権利と規定をビジネスに活かそう
- 実演と著作権
コンサート、ストリートライブなど実演の形態により、権利がどう解釈されるか。
第6章 契約書サンプル集
- 音楽配信契約書
- アーティスト活動に関する専属契約書
- レコーディング契約書
- 報酬請求権に関する契約書
- 原盤供給/譲渡/利用許諾契約書
- 商品化ライセンス契約書
- 出版権設定契約書