そういう、モデルなんです。

ビジネスモデル、3Dモデル、設計図、模型などの現状と動向を考察、関連書籍の紹介

Salesforce Indsutries Summit 製造業向け 2022.07.12

Salesforce による業種別のセミナーのうち、製造業向けセミナーの速記録

基調講演 バリューチェーンで一貫したデジタル体験を〜製造業の新しい世界〜

ほとんどは海外だが、組立・プロセス・自動車の導入企業ロゴがたくさん。

中長期的なトレンドとして以下を例示:

  1. デジタル体験の重視
  2. データ・ドリブン組織
  3. 新しいビジネスモデル
  4. 雇用の流動化
  5. 一過性ではない持続可能性

Customer 360 Platform の上に、Industory Solutions と称して12業界14ソリューションを提供しているが、そのうち Manufacturing Cloud が製造業向けで実は2019年から販売しているもの。

買収した Slack も図に加えられていた。

  1. 次世代の営業活動のみ日本企業の事例を例示
    • 住友カーバイド
    • 川崎 Engines 予測精度25%向上
  2. 代理店とのエンゲージメント強化
  3. サービス体験の変革
  4. 従業員の新しい働き方
  5. データの統合と利活用

製造業から要望が強かった、個別・量産品のリピート受注の機能強化を、これまで9回のバージョンアップの過程で図ったとのこと。

サービス体験の変革 Manufacturing Cloud for Service は本日7/12リリース。
顧客問い合わせへの自動回答、サービスパーツ需要予測を開発できるフレームワーク、顧客の声を収集するアンケート機能を強化した。

提供価値のまとめ

  • イノベーションの継続(機能要望の反映)
  • 製造業向けデータモデル
  • ワンプラットフォーム

京セラ

続いて京セラの事例ビデオ。台風経路沿いに被災状況を確認する画面とか、
および京セラとの対談セッション。

  • 本部間の壁 → 事業セグメント区分の変更、共同提案
  • 製販の壁 →  最前線の営業情報、クレーム情報共有
  • 職制世代の壁(上位下達) → 社内SNS、若手アイデア事業化

まずは営業DXから着手した。情報共有だけではなく営業活動の進め方を変える。

  • ワンチームでの対応によるサービスレベル向上
  • 社員が情報武装によって強くなる、それによりお客様社会に貢献し財産を増やす
  • 若い人材のノウハウでビジネス拡大

ヒロセ電機

続いてヒロセ電機役員へのインタビュービデオ。

グローバルで Manufacturing Cloud を活用しており、今回の売りであるリピート受注・販売管理がノンカスでできるようになったらしい知ったので最近導入。代理店と繋ぐことが次フェーズ。

  • ファブレスであり協力会社とのサプライチェーンが肝要。
  • 同一製品で異なる市場分野(民生・自動車・産機向けコネクタ)へ
    製品は5万点
  • 海外販売比率と生産比率にギャップがある

インプリは海外のフリクサ社?、詳細は次のセッション

ヒロセ電機が導入するグローバル製造業ソリューション

プロトタイプを行う Discovery では3地域80名を参加させ、4段階のワークショップを実施して新業務への要求の確認と実現性検証を行ったとのこと。

デジタルホワイトボードのようなものを使って、 Manufacturing Cloud のインプリも分かっているパートナーのコンサルがその場で片づけていくスタイルで進めている。

その後、導入 Deployment フェーズ。

かなり実力・実績のあるパートナーならではのやり方。

モノづくりから顧客体験作りへーコネクテッドバイクを活用したロイヤルティプログラム

ヤマハIBM Garage 手法を実践するビジネスサイエンス担当2名での発表。

車両・お客様・販売店とつながるアフタセールスの仕組みの構築を進めている。

買替サイクル5年の事業なので、ロイヤリティプログラムを発動して、顧客行動のデータ収集/見える化

ロイヤリティプログラム自体は、単なるポイントプログラムと変わらないもので月並みだが、Loyalty Management というテンプレがあり国内初適用とのこと。

アナログからの脱却!日本ガイシ株式会社の販売デジタル化戦略〜B2BCommerce〜

JSOL の CX ソリューション担当による日本ガイシNGK Online Mall 構築事例の紹介。

  • 受発注業務系 B2BCommerce
  • 問い合わせ業務系 Service Cloud + Experience Cloud 

適用ターゲットをFit to Standard にはまりそうで、リスクが少なそうな相手に設定しているあたりはベンダ発表っぽい。

CASE2製造業が顧客と繋がり続けるためのループ

前半はBPRとDXの差異だとか、特に新味のない内容の資料の朗読で危うく寝そうになった。

後半は産機業界を例としたエンゲージメント強化のデモで、買収したコミュニケーションツール Slack を軸にして様々なサービス・アプリを音声入力なども活用して起動するワークスタイルを紹介しており話としては分かり易かった。

周りをしっかり作っているのであれば Slack をフロントエンドとして対話的に仕事できますよという雰囲気の説明。

クロージングセッション

別件打ち合わせにより、これは見れなかった。